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学校屋外プール8割で再開

学校屋外プール8割で再開

原発事故の影響で去年、小・中学校での屋外プールの使用を見合わせていた県内の自治体のうち、ことしは約8割で安全が確認されたとして再開することがNHKの取材で分かりました。
県内では去年、原発事故の影響で会津地方を除く中通りと浜通りの自治体の小・中学校では原発事故で拡散した放射性物質の影響で2つの自治体の学校を除いて屋外のプールの使用を見合わせました。プールシーズンを前にNHKが県内すべての教育委員会に、ことしの小中学校での屋外プールの使用について取材したところ、去年、屋外でのプール使用を見合わせた31の自治体のうち約8割にあたる25の自治体で、ことしは2年ぶりに屋外のプールを使って授業を行うことが分かりました。
その理由として、放射性物質を取り除く除染が終わり、安全が確認されたことなどを理由に挙げていて、このうち須賀川市の一部の学校では、屋外でのプールの授業に参加するかどうか保護者の意志を確認するほか、福島市でも保護者を対象にした説明会を開く予定です。
また、郡山市など4つの市と町では現在も除染作業を進めていてその結果を踏まえて使用するかどうか判断することにしていますが、西郷村と鮫川村は、除染作業などは終わったもののさらに安全を確保する必要があるとしてことしも使用を見合わせ、屋内のプールを借りて授業を行うということです。屋外のプールを使用する自治体は、子どもたちへの放射線の影響をできるだけ防ぐために、プールの前の準備体操を体育館で行ったり、プールサイドに砂を持ち込まないように注意したりするなどして対策をとって授業を行うということです。
須賀川市の阿武隈小学校は、去年、地震でプールの施設が壊れた上放射線の影響から屋外プールの使用を中止していました。
ことしは、壊れた部分の補修工事と除染作業が終わり、プールサイドの放射線量が約0.25マイクロシーベルトと安全性に問題がないとして、屋外プールの再開を決めました。
学校では、保護者に対してプールの再開を説明してきましたが、一部の保護者からは依然として放射線への不安を訴える人もいたため、屋外プールでの授業に参加するどうか事前に文書で希望を確認することにしています。
小学5年生の女の子は「プールが好きなので、ことしはプールの授業ができてうれしいです。」と話していました。
今回の対応について、阿武隈小学校の渡邉真二校長は「放射線量や水については問題ありませんが、心配な保護者もいると思うので、理解を得た上で授業を行っていきたいです。」話していました。

05月28日 19時41分

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