女子レスリングW杯 吉田 沙保里選手、4年ぶり敗戦で連勝止まる
女子レスリングのワールドカップ最終日、オリンピック3連覇を目指す吉田 沙保里選手(29)が、19歳の新鋭を相手に4年ぶりの敗戦を喫し、連勝は「58」で止まった。
まさかの敗戦に、涙が止まらなかった。
日本は、団体戦で6年ぶりの優勝を果たしたが、表彰式でも、吉田選手は目を真っ赤に腫らし、涙を流し続けた。
吉田選手は「ロンドンでは、しっかり笑って終われるようにしたいなと思います。うれし涙に変えられるように頑張ります」と話した。
浜口京子選手(34)も、わずか70秒でフォール負けを喫した。
大きな決意を胸に臨んだ日本でのラストマッチ。
浜口選手の母・初枝さんは「京子、頭を下げるな、頭を下げるなよ、バカヤロー!」と声援を送った。
浜口選手は、マットに別れのキスをして引き上げた。
浜口選手は「日本で試合をするのが、きょうが最後だと思ったんで。レスリングに出会って幸せだし、『ありがとうレスリング』っていう形で、日本のマットに感謝したいという気持ちを表そうと思って」と話した。
ロンドンでの引退を示唆した浜口選手、そして、再び試練と向き合う女王・吉田選手。
オリンピック開幕まで、あと60日となっている。