■英国では女子サッカー暗黒の時代が50年も
では、今回の五輪の開催国でサッカーの母国でもある英国はどうか。実は英国では女子サッカー暗黒の時代が50年間も続いたため、その影響がいまだに尾を引いている。
これは1921年にFA(イングランド協会)が「フットボールは男子のスポーツである」「フットボールは女性の健康を損なう」として、女子チームへのグラウンドの貸し出しを禁止。こうした規制は何と1971年まで続いたのだ。
そのため英国では長い間、女子サッカーは超マイナースポーツだった。この規制解除から40年が経過し、昨年には女子スーパーリーグが開幕。ロンドン五輪では史上初めて英国女子代表が編成される。
もし英国女子代表が決勝へ勝ち進み、優勝を飾ると「メジャー化」ひいては「プロ化」への大きな起爆剤になるかもしれない。
■「無料配布すべき」という意見も出たが…
ところが現状では、英国女子代表の試合を見るため、スタジアムで生観戦する予定の人は少ない。やはり男子と比べたらパワーとスピードの面で見劣りするので、女子サッカーはテレビよりも生で見たほうが魅力は伝わりやすいのだが……。
こうしたことから「ガラガラのスタジアムで試合を行うより、いっそのこと無料で観客がたくさん入ったほうがいいじゃないか」として、「余っているチケットは無料配布すべき」という意見も出た。
だが、ロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー会長はこのアイデアを拒絶。このままなら、ほとんどの試合で当日券が発売されることになりそうだ。
「サッカーのチケット、余っていないよねぇ?」と最近、よく日本に住む友達や知人から聞かれる。開幕まで60余日に迫ったロンドン五輪のサッカーのことである。
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