NHK茨城県のニュース　水戸放送局

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東海第二差し止め求め提訴へ

東海村にある東海第二原子力発電所について、市民グループなどが、「人口密集地に立地して事故の場合の危険が大きい」として運転再開の差し止めなどを求める裁判を起こすことになり、２７日、水戸市で決起集会が開かれました。
東海第二原発は、去年３月の震災で自動停止したまま運転再開のめどがたっていません。
茨城県の市民グループなどおよそ２００人は、「東海第二原発は人口密集地に立地して事故の場合の危険が大きい」などとして、ことし７月、事業者の日本原子力発電と国に対して、運転再開差し止めなどを求める訴えを、水戸地方裁判所に起こすことになりました。２７日水戸市で開かれた決起集会には、東海第二原発の廃炉を求める署名活動を行っている市民グループや農家などおよそ２６０人が参加しました。
このなかで、母親のグループで活動しているひたちなか市の女性は、「未来の子どもたちのためにも原発に頼らない社会にしていくのは大人の責任です」とあいさつました。
また、石岡市で有機農業を営んでいる男性は、「茨城は首都圏の食料供給基地であり、原発の再稼働はどうしても止めなければならない」と訴えました。
担当する海渡雄一弁護士は、「福島の事故によって、原発の運転差し止め請求をしりぞけ続けてきた裁判所への批判が高まっている。いまなら原発の運転を止められる可能性がある」と話しました。
集会に参加したつくば市の５０代の女性は、「これほどたくさんの人が参加しているので驚きました。自分もできる範囲で協力したい」と話していました。

05月27日　18時31分

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