耐震性や災害時には
耐震、免震機能にすぐれているマンションは、新建築基準法を満たさない一戸建て住宅よりはずっと安全とはいっても、もし本当に避難することになったら、身動きの取れない方は多いことと思います。
特に高層階に住んでいる方は、エレベーターという足が奪われたら、手も足も出なくなるでしょう。
足腰の弱くなったお年寄りには致命的です。
もちろん復旧作業などは急ピッチで行なわれることでしょうし、万が一津波がきても高層階に逃げれば問題ないかと思います。
問題は火事ですね。
もし火事が起こって逃げ遅れた場合は上空からヘリコプターで救助という手もありますが、それまでに煙に巻かれてしまう可能性もあり、そうした面で、やはり普段から家族で避難通路の確認、または避難訓練などをしておいたほうがいいでしょう。
また災害が起こった時のために、避難時に必要になるものをリュックなどに詰めて置くということもしておきましょう。
家具は耐震グッズで、壁や天井などにしっかり備え付けで倒れてこないようにします。
むしろ避難するというより、災害後のほうがマンションは大変です。
便利さから高齢者の終の住処としても考えられることの多いマンションではありますが、実際にエネルギーやライフラインが切れた時のことを考えるともう一度再考のときが来ているようです。
一戸建てもリスクが高いですが、マンションでさえ安心とはいえないのが災害国である日本に住むということなのでしょうか。