東京電力が福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管している未使用の燃料2体を、7月前後に試験的に取り出す方向で検討していることが27日、分かった。
未使用の燃料は使用済み燃料と異なり、核分裂をしていないため発熱せず、危険性は小さい。取り出した燃料の損傷の程度を確認し、今後の保管方法などを検討する。
昨年3月の事故時、4号機は定期検査中で、原子炉建屋5階の燃料プールには使用済み燃料783体、原子炉から取り出した燃料548体、未使用の燃料204体の計1535体が入っていた。政府と東電は廃炉に向け、2013年にこれらの燃料の取り出しを始める計画。