スカイツリー初の日曜 課題も浮上5月27日 18時41分
東京スカイツリーは27日、開業後初めての日曜日を迎えました。
天候に恵まれて大勢の観光客でにぎわった一方、周辺では、自転車の放置やごみの問題など、人が集まることによる課題も持ち上がっています。
東京スカイツリーが開業して初めての日曜日となった27日、東京は青空に恵まれ、ツリーでは大勢の観光客が写真を撮ったり、買い物を楽しんだりしていました。
孫を連れて松山市から訪れた66歳の男性は「スカイツリーを見ることができて感激しています。高すぎて見上げていると首が痛くなりそうです」と話していました。
東京・立川市の42歳の女性は「きょうは買い物に来ましたが、思っていた以上に人が多くてびっくりしました」と話していました。
一方、大勢の観光客が集まるのに伴い、スカイツリー周辺の道路では、乗ってきた自転車を放置する人が相次ぎました。
ツリー周辺の道路は、地元・墨田区の条例で自転車を放置することが禁止されていて、ツリーの敷地内には1870台分の、近くの2つの駅のそばには、合わせて3880台分の駐輪場が用意されています。
しかし、27日はこれらの駐輪場に空きがあるにもかかわらず、路上やマンションの出入り口などに自転車を放置する人が相次ぎました。
路上に自転車を止めて、ツリーへ行こうとした男性は「放置できない場所とは知らず、止めてしまいました。すぐに移動させます」と話していました。
自宅マンションの前に自転車などを放置された63歳の男性は「小さな子どもが出入りする際に危ないので、非常に迷惑しています。もっと警備員に注意を呼びかけてもらいたい」と話していました。
また、観光客が捨てるゴミの問題も持ち上がっています。
東京スカイツリー近くにあるビルの入居者のゴミを集める箱は、観光客が勝手にゴミを捨てていくため、いつも満杯になっているうえ、周辺の道路にもゴミが放置されています。
このため、ビルに入居している飲食店の男性が、毎日3回、ゴミの片づけをしているということです。
ゴミを片づけている徳本英樹さんは「観光客が増えてからゴミも増えました。飲食店にとってはとても迷惑なので、観光客にはマナーを守ってほしいです」と話していました。
ツリー周辺のゴミの収集は、もともと週に2日でしたが、墨田区はツリーの開業後、日曜日以外毎日行うように改めたということです。
一方、観光客の増加によって、置き引きやひったくりといった犯罪が増えないようにしようと、周辺の町内会は、墨田区や商店街と協力して合わせて60台余りの防犯カメラを設置し、この週末から本格的な運用を始めました。
その数は66台と、警視庁が歌舞伎町に設けた55台や池袋駅周辺に設けた50台を上回る規模となっています。
カメラは、観光客が記念写真を撮るのに夢中になる橋のたもとや商店街などに設けられ、その映像はツリー近くの「防犯センター」などで録画されています。
防犯カメラを設置した地域の協議会の北村眞一会長は「防犯カメラがあることで、犯罪を防ぐことにつながり、訪れた人たちがマナーを守るように意識を高めてもらえればうれしい」と話していました。
▽ 東京スカイツリー 初の週末でにぎわう (5月26日 11時35分)
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