2012年5月2日水曜日

家庭訪問

某地方紙でちょっとした論争になっている。家庭訪問で、先生にお茶を出す、出さない。先生の側からしても、特に、茶処などの名産地では、「新茶」を振舞ってくれるそうだが、、美味しいのと新茶の所為なのか、必ずお腹をこわすそうだ・・・おじゅっさんも、棚経の時期には、茶菓でおもてなしをしてくれるが、、必ずお腹をこわすので、「住職にお茶は出さなくて結構です」と、案内する。棚経のおつとめでは、お茶を出す間にお経が終了しているし、お経が終わってもまだ、お茶の出てこない、もたついたお年寄りの家も多いので、かなりのロスタイムである。茶事・茶菓で、おもてなしをし、礼儀作法をすることは、相手に対しての礼儀であり、尊敬の意を尽くすことであって、おじゅっさんや、先生に対しては必要なことである。茶事をもって、格式高いこととするが、それよりも、「法事」の方が、もっと格式高いこととせねばならない。ホームパーティーと勘違いしてはならない。しかし、最近では、お作法を知るものも少ないが、おじゅっさんをお出迎えたり、お見送りしたり、お履物や、お車が渋滞なくお迎えできるかだとか、おじゅっさんの「座」をしつらえ、茶菓や、お膳が失態の無い様に見事に段取りされなくてはならない。おじゅっさんの「つっかけ」を、踏んずけて、自分たちの立派な革靴を大事にするなどは、愚の骨頂である・・・食べるものや、飲むものを盛り上げ、自分たちの「習わぬ経」の方がおじゅっさんよりもありがたいだとか、おもてなしの何たるかが分かっていないようでは本当の供養とは言えない・・

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