原作1巻
「──システムメッセージは、こうも告げていたんだよ。レベル10に達したバーストリンカーは、プログラム製作者と邂逅し、ブレイン・バーストが存在する本当の意味と、その目指す究極を知らされるだろう、と。」
原作9巻
「──全ては、《ブレイン・バースト2039》……またの名を《トライアル#2》が空しき試行に終わることを拒まんが為」
「然り。先行した《アクセル・アサルト2038》、後発の《コスモス・コラプト2040》はすでに廃棄されて久しい。#1及び#3に足りなかった何らかの因子を、恐らくこの#2は備えている。その因子が具現化されるまで、世界を閉じさせるわけにはいかない」
国家機密級の技術を扱って7~8年もの期間、研究を行なっているのだから、プログラム製作者サイドからすれば、バーストリンカー達は、実験材料のモルモット的扱いなのであろう。
例えば、プログラム製作者が自分達では解決できない問題が発生していて、それを解決する為にはレベル9を瞬殺できる程のとんでもない能力を持ったプレイヤーが必要で、有能なプレイヤーが覚醒するのを待っているとか。
プログラム製作者ならば、システムによって規定され、演算される数値的データであればどんな強力なプレイヤーを作り出すことも可能であろう。
しかし、抱えている問題は恐らく、数値的に目に見えるものでは解決できないということか。
強い人の意志が必要となる、究極の心意システム的な何か。
「加速研究会会長=プログラム製作者(あるいは関係者)」なのかどうかということ自体は、プログラム製作者の目的を考慮するだけなら、あまり問題では無いように思う。
なぜなら、加速研究会の存在がプログラム製作者に許されているという現実があるからだ。
つまり、プログラム製作者にとっては、加速世界に必要な存在であり、探し求める究極のプレイヤーが覚醒する為の逆境を作り出す存在ということなのであろう。
恐らくその辺りのバランスを《トライアル#2》だけが内包しているということではないのか。
無論、加速研究会の目的を考慮するのであれば、話しは違ってくるが。
プログラム製作者が待ち望んでいる優秀なプレイヤーが現れれば、《トライアル#2》の存続意義は失われ、かつ、問題の解決に必要な人員数が一人で足りると考えているのなら、最初のレベル10が現れた時点でエンディングが流れておしまいになるかもしれない。しかし、抱えている問題が解決するまでは、レベル10が何人現れようが存続させる可能性もある。
(注)ここから更に輪をかけて妄想を垂れ流しますよー
バーストリンカーになる条件に《新生児の頃からリンカーを装着している》というのがあって、ほとんどの場合、親の愛情に満たされずに育った子供なので、リアル親子の愛情が描かれる展開も予想される。
ここで都合良さそうな設定が「黒雪姫の実父=プログラム製作者」として家を追い出された黒雪姫と親子の和解を描く展開である。
「黒雪姫に姉がいるのでは?」という予想もポピュラーだと思うが黒雪姫の実姉の策略で親から家を追い出された。姉は自分より妹が親に愛されていると感じていて妹を追い出すように仕向けた。しかし、親はそんな姉の意図など百も承知で黒雪姫を港区白金台の自宅から出した。
レベル10に到達した黒雪姫は、「実父=プログラム製作者」と邂逅し、父親が「姉ではなく、お前がここに到達することは判っていたよ」とか「あの時は、姉からお前を守る為に仕方なく家から出した」とか言っちゃって親子の和解を描くとかね。しかし、黒雪姫の性格からすると「なに、人の心もてあそんでんだよ、このバカ親父!!」かもね。
まぁ、読者としては予想できちゃう展開は期待していないので、川原先生には予想を裏切る展開を期待しております。
おまけ
アニメ第2話
初戦でアッシュ・ローラーが表示している画面
NAME
SILVER CLOW
LV
1
BURST POINT
00,000,099-
BATTLE
00000
WIN LOSE DRAW
00000 / 00000 / 00000
こっちは2戦目で観戦者が表示している画面
NAME
SILVER CROW
LV
1
BURST POINT
00,000,088-
BATTLE
00000
WIN LOSE DRAW
00000 / 00001 / 00000
しかし、対戦者からも観戦者からも所持ポイントが見えちゃうのってどうなんでしょうね
アニメ用にイメージしやすい様にしたってことかな?