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タトゥー誰が広めたのか どうして広まったのか

【政治・経済】

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2012年5月18日 掲載
<大阪市職員110人が申告>

 大阪市の職員3万3000人のうち、体にタトゥーを入れた人が110人いることが判明して話題になっている。110人のうち男性は105人で女性が5人。人目に触れにくい部分のタトゥーを申告した人は12人。申告していない人がいることも考えられるため、“タトゥーあり”の実数はもっと増える可能性もある。
 体に墨を入れた若者が多いのは大阪に限ったことではない。東京もタトゥーが流行中だ。
 ジャーナリストの赤木太陽氏によると、男性は90年代後半から、「周囲に一目置かれたい」「他人を圧倒したい」などの目的でタトゥーを入れるようになったという。半分以上がチンピラなど半グレの連中だ。
 女性は00年ごろから歌手の安室奈美恵が手首などにタトゥーを入れているのを見て「カッコいい」と憧れるようになった。その後、アンジェリーナ・ジョリーやパリス・ヒルトン、土屋アンナなどの影響で拍車がかかったそうだ。
「男性は『トライブ』といって炎をイメージした絵柄やドクロなど怖い印象のものを彫ります。女性はハート形や花の絵をあしらった可愛いデザインを腰やお尻に入れることが多い。いずれも軽いノリでファッションの一部として考えている。機械彫りなら痛みもなく、500円玉サイズで1万円前後からと、料金が安いのも浸透した理由です」
 タトゥーの除去は美容整形外科で行う。レーザー治療とメスによる除去手術があり、5センチ四方の除去の場合、レーザーで3万円、メスだと10万円が相場だ。「新しい恋人ができたので元彼の名前を消したい」「結婚するから元の体に戻したい」「自衛隊に入隊するので」などの理由で除去するケースが多い。
「いざとなったら消せるため、気軽に彫る若者が増えているのです。要するに、タトゥーを背負って生きていこうという気持ちはあまりない。あくまでも思いつきなのです」(赤木太陽氏)
 右も左もタトゥー人間。そんな時代が近づいている。
~2012年5月18日以前の記事~

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