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福島第1原発の4号機プール 「強度保つ」と東電報告

 東京電力は25日、爆発した福島第1原発4号機建屋の健全性調査の結果を公表した。深刻な傾きやひび割れはなく、上層階にある使用済み燃料貯蔵プールの強度も保たれていると結論付けた。
 外壁の一部に局所的な膨らみによる傾きがあったため、経済産業省原子力安全・保安院は同日、東電に対し外壁のさらに詳細な調査や、今後発生する可能性がある地震動を用いた耐震安全性評価の実施を指示した。
 調査は17〜23日、貯蔵プールの水位測定と建屋外壁の垂直度測定、プールの壁や床の目視点検、壁や床の非破壊検査による強度確認を実施した。
 プールがある建屋5階の床面からプール四隅の水面までは、いずれも46.1センチだった。
 建屋外壁のうち西側の3階付近では、爆発時に生じたとみられる膨らみによる傾きを確認したが建築基準法の制限値以内だった。目視点検で1ミリ以上のひび割れは見つからなかった。コンクリートは確認箇所全てで設計基準強度を上回った。
 東電は「東日本大震災と同程度の地震が発生しても、安全に燃料貯蔵できる状態にある」としている。
 4号機建屋は昨年3月15日の水素爆発で屋根や壁が吹き飛んだ。プールには第1原発1〜6号機で最も多い1535体の燃料が貯蔵されている。


2012年05月26日土曜日


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