京都・亀岡の車暴走:車所有少年、無免許者に運転要求
毎日新聞 2012年05月10日 大阪夕刊
京都府亀岡市で集団登校の列に無免許の少年が運転する軽乗用車が突っ込み児童ら10人が死傷した事故で、この車を所有するアルバイトの少年(19)=道交法違反(無免許運転)のほう助容疑で逮捕=が、事故前日から約32時間にわたる少年グループのドライブが始まった直後、遊び仲間の土木作業員(18)=道交法違反(無免許運転)容疑で送検=に「運転を代わって」と持ちかけたことが捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、遊び仲間10人前後が4月22日午前0時ごろ、亀岡市のコンビニ駐車場に集まり、うち7、8人が車2台でドライブを始めた。所有者の少年は運転免許を持ち、当初は自分で運転したが、約30分後、京都市西京区のコンビニで、作業員の少年に「気分が乗らん」などと交代を頼んだ。作業員の少年が「無免許だけどいいか」と聞くと、「構わない」と答えたという。
府警は軽乗用車には一時、定員を2人オーバーする6人が乗り、交代で運転したが、所有者の少年以外は無免許だったとみている。