Aum7 謎と陰謀
Part1. 不思議いっぱい、噂のオウム
   ――あっと驚く怪文書の数々

怪文書その参
「告発の書」
4枚目
 

        ムの活動妨害指令が下る。そのための青写真を作成。

89年3月   オウムの宗教法人認証をヘロデの指示で結成させた「被害者の会」、北川などを利用して

        徹底妨害、オウムの救済活動を遅らせる。

   8月   宗教法人認証によって麻原抹殺指令が下る。

   9月   ヘロデの人脈がある『サンデー毎日』を使ってオウム中傷大キャンペーンを展開。

   11月  ヘロデの親衛隊、外部エージェントが坂本弁護士一家を拉致、殺害。反権力志向の強かっ

        た弁護士集団をヘロデの陣営に引き入れる。オウムの外堀を埋める。

90年8月   ヘロデ、細川知事を利用して国土法違反をでっち上げる。犯罪集団オウムのイメージを固

        定。

90年10月  ヘロデ軍の事実上の宣戦布告。国家権力を利用してオウムに対する一斉弾圧を開始。

91年以降   ヘロデ、オウムに対するゲリラ戦を開始、上九一色村のオウム施設の内偵。エージェント

        に便宜させいかがわしい薬品類を大量購入させる。この時点でヘロデの親衛隊、エージェ

        ントがオウム教団内部に数十名潜行。

        米軍、ヘロデの覆面部隊が上九のオウム施設、麻原個人に超低濃度の毒ガスをゲリラ的に

        散布。麻原の目を毒ガスに向けさせ、サリン等毒ガスの脅威に言及するよう仕向ける。

        上九の薬品類、実験プラントをエージェントに内偵させる。最終的にサリンが合成できる

        ことを確認した上で、それを謀略の手段として使用することを決定。

94年3月   オウムを潰すと小沢が「宣言」

   6〜7月 ヘロデの覆面部隊がオウム関連の施設のある松本と上九でサリン実験。地下鉄の予

        行演習を実行。同時にオウムに嫌疑を向けさせる。

   7月以降 そのための「怪文書」も作成。

95年1月   ヘロデ、元旦の読売新聞紙上でオウムに事実上の最後通牒。

   2月   エージェントの「信者」、ヘロデの下手人が刈谷氏を拉致、殺害。オウムの犯行に見せか

        け、宣戦布告の口実を作る。

   3月   同じくエージェントの「信者」が自作自演の火炎瓶攻撃。後で暴露しオウムを窮地に追い

        込む。

     20 ヘロデの精鋭部隊が地下鉄にサリン、ソマン、タブン等を散布。

     22 ヘロデ宣戦布告、国家警察力を使って麻原、オウムを総攻撃。

 以上、麻原殱滅までのあらましである。麻原が地下鉄にサリンを撤いた。優秀な日本の警察がすぐさまそ

れを察知し逮捕した。これで日本国民は安全である。バンザーイ。少なくともそんな単純な構図でないこと

だけは、少しは理解していただけたであろう。

 絶対なる未来を書物として記した場合、善なるものも悪なるものもそれを利用しようとする。その意味で

ノストラダムスは両刃の剣である。かつてのヘロデは「東方の三博士」の託宜を利用して、イエスを徹底包

囲した。世紀末、「偉大なメシアの法が日本において保持されている」ことは、ノストラダムスを初め、古

今の聖者、賢者方の共通したビジョンであり、現代のヘロデも当然それを認識している。サタンも既に未来

を知っているのである。冷戦の崩壊にもかかわらず、首都近辺において、異常なまでに米軍の包囲網が存在

するのは、ヘロデにとって最も不都合なものが出現することを確信しているからであり、いかにサタンが日

本を恐れているかということの証明と言えるのである。隙あらばいつでも取って喰らおうという腹積もりな

のだ。

 中川藍殺しを筆頭とした熊取や海南での7山の現象化は、ある意時でサタンの最後のあがきと言えるもの

である。特に熊取7山の現象化は『サムエル記U21章』象徴、すなわちサタンに属する種族が罪過、身代

わりの7人を処刑して、己の保身と繁栄を祈願したものだが、我々の暴露によっていずれ恐るべき災いとなっ

て降りかかることになるであろう。「呪いのわら人形」であるなら、まだ遥かに幸運である。現在まで、傍

若無人に行なってきたカルマの転嫁という想像を絶する大悪業のつけが、サタンの中枢を直撃することにな

るであろう。サタンに属するものたちはすべて、空前絶後の地獄の業火に投げ入れられよう。本物の7山は

文字どうり粉砕されるのである。

 麻原を如何にして殱滅するかは、サタンにとって解決すべき至上の命題のひとつであった。この解決なし

には、サタンの覇権は永遠に有り得ない。サタンの最も恐れていることは、解決の先送りによる自身の7山

化である。これを打破すべく、サタンは日本そのものの“7山化”という恐るべき策を講じてきた。己の延

命のために、1億2千万国民の心臓すべてを自身の体内に移植するつもりなのである。移植を妨害する麻原


の存在がサタン自身の死活に関わる以上、その存在は必然的に抹殺の方向に向かう。延命のためには手段を

選ばない、これこそがサタンの手により、地下鉄にサリンが撒かれなければならなかった唯一の理由なのだ。

 サタンの麻原殱滅の基本戦略は次のごとくである。

1、正規の現場公安を教団内部に潜行させ、徹底した人物分析、情報収集を行なわせる。

2、公安の中の公安、すなわちヘロデの親衛隊、覆面部隊を使って謀略を仕掛ける。

3、信徒に仕立てたエージェントに犯罪を行なわせ指名手配、あるいは逮捕、「自供」という形でオウムを

巻き込む。公安子飼いの告発部隊である元「信者」「幹部」、家族などに偽証させオウムを告発する。

4、微罪で徐々に外堀を埋めていき、仕掛けた謀略を順次発動させ最後に本丸を攻略する。

 これがサタンの3段階+1の基本戦略である。1だけが、見かけ上、合法的な公然部隊であり、2は非合

法非公然、3は非合法公然部隊である。1と3、2と3という関係である程度連結しているが、1と2は相

互依存性はなく、ほぼ独立している。正規の公安は見かけ上、合法であるが、実際は、詐称に始まり、盗聴、

のぞき、窃盗、手紙開封、住居不法侵入と殺人以外なら何でもやる。刑事警察とは次元も人種も違うのだ。

2は公安内部でも把握しきれない出処不明の秘密警察組織、3は莫大な報酬と引き換えに自身が使い捨て、

鉄砲弾になる代理人、契約員であり、村井氏刺殺犯の正体である。もっともこの相人は即席であり、信徒で

はなかったが。ヤクザの影がちらつくエージェント除という設定は、ヘロデにとって一石二鳥の最高のスケー

ブ・ゴートを提供していたと言えよう。暴対法によらず、羽根組はヘロデの奸計によって潰されたのである。

 一連のオウムの事件で、いともたやすく捕まり黙秘してれば絶対に判らないこと、オウムが不利になるよ

うに必要のないことまでベラベラしゃべるオウム「信徒」「幹部」の存在を奇異に思われたであろう。教団

内部に村井刺殺犯徐のようなエージェントが数十名潜入しており、謀略の詰めの段階で自ら捕まり、公安が

捕獲したい真のオウム信徒や幹部に犯罪の嫌疑がかかるように「自供」しまくっているのである。イザベラ、

サロメも当然実在している。ただし大半はマスコミ憶測の虚偽の報道だが。

 このようなサタンの超完全監視網の中で、松本サリンで嫌疑がかかっていた麻原を筆頭とする真のオウム

が、地下鉄でサリンを撒ける可能性は0%であると断言できよう。万一、麻原が実行部隊を指導していたの

なら、100%確実に、直前で現行犯逮捕できていたはずである。それができなくて麻原が死刑になるなら、

“やらせた”公安は麻原以上に断罪されるべきである。それがルールというものだ。

 この悪魔の構図を理解できれば、村井氏刺殺の理由も自ずと判明する。果たして麻原が計画し、村井にや

らせたから殺されたのか。そうではない、やってないからこそ殺されたのである。村井刺殺の理由は、

1、スケープ・ゴート、ミシング・リンクの必要性である。サリンに関して麻原と直結出来たのは村井だけ

であった。やっていない村井がもし存命し続けていたなら、逮捕されようがされまいが、松本サリンの河野

氏のようにあくまで否定し続けたであろう、自分はやってないと。実際やってないのだから。土谷や遠藤、

中川がいくらでっち上げの「自供」をさせられても、最高責任者村井に否定されればそれまでである。最悪、

中川や遠藤が無実の罪で処刑されても独断ということになり、村井というタガのおかげで麻原は軽傷で済む

可能性が非常に高くなる。これは悪魔にとって容認し難いことであった。もし、村井がいなくなれば、情報

操作、デッチ上げ、もしくはエージェントの「自供」により「村井の関与」をほのめかすことができる。そ

れは即、麻原に直結することになる。事実、「村井の関与」で麻原は攻略された。生きている村井であれば、

この欺瞞に対して弁のたつ反論を展開出来たであろうが、もはや“死人に口なし”である。村井刺殺の裏に

は、麻原攻略という思惑を秘めた悪魔の謀略が機能していたのである。

2、悪魔の便宜により、いかがわしい薬品類を大量購入させられたお人好しの村井氏は、今頃になって騙さ

れていた自分に気付いた。記憶を辿っていくと何やら思い当たる節があると。そう、エージュントらしき「

信者」の存在である。これをきっかけに教団内部の不審者をすべて洗い出した。そして確定した不審者の名

簿を作成しマスコミに公表しようとした。公表を恐れたヘロデが先手を打ったのである。

 2はあくまで憶測の域を出ないものだが、これだけは言える。“村井の刺殺”は、松本サリン事件の前に

既に決定されていたということである。正確にいうならミシングされるべきリンクの位置は決まっていたと

いうべきか。もしこのリンクの位置に上祐がいれは上祐が消されていただろうし、中川がいれば中川が消さ

れていたということである。麻原攻略にサリンを使う場合、科学部門の最高位のリンクが失われてしまうこ

とは、悪魔の青写真には既に記載済みだったのである。つまり、1で村井の運命は確定していたが、2の要

因で死期が早まったというわけだ。ここでこの書の冒頭の例の下りに戻って頂きたい。村井の死が確定して

いた以上、手抜かりなく“準備”されていたと見るべきであろう。どんでん返しは間違ってもなかったので

ある。

 2がある程度まで真実を含んでいるなら、何者かの影に異常に怯えている上祐の姿も理解できる。上祐は、


為そうとした村井の“秘密”をある部分共有しているのだ。秘密を握らせたまま飼い殺すというのが、公安、

ヘロデの戦術である。上祐の教団解体に向かう「柔軟路線」の真意もここにある。“秘密”をカードに強硬

路線を進むと、120%今度は自分が消されることを認識しているのである。現在の上祐は、教団内部のエー

ジェントと、外部のヘロデに事実上、生け捕りにされているのである。

 村井の暗殺はヘロデにとって凄まじいまでの“効力”を発揮している。松本サリンも村井をスケープゴー

トにして、いずれ麻原に直結するであろう。科学(化学)のリンクの喪失によって、「新宿青酸ガス未遂」 、

「江川、永岡会長事件」などもすべて麻原の「犯罪」として転嫁されるであろう。極論すれば、オウムが関

与と報じられた科学に関する犯罪はすべて麻原の「犯罪」ということになる。土谷や遠藤がいくら否定しよ

うが、村井のたがとは取り得ない。最高責任者の壁は越えられないのである。逆に、エージェントの「村井

の関与」なる「たが」に押し潰されることになろう。村井暗殺は、まさにでっち上げ犯罪のオートメーショ

ン化、「殺人鬼麻原」というブランド商品の自動製造装置の嫁働のためだったと言える。

 教団内部に潜入したエージェントに、ターゲットのオウム信者、特に幹部に出来る限り接近させ密接な仲

間(運転手等で)を装わせる。ヘロデが謀略を仕掛けた後、エージェントは、規定の時期に微罪、あるいは

出頭という形で自ら逮捕される。次に仕掛けた謀略のすべてを、ヘロデに指示されていたシナリオどうりに

オウムの犯罪として転写する。ターゲットの幹部を主犯にして「自供」しまくるのである。自身はあくまで

見張り役、あるいは無関与を主張しながら。このエージェントの基本戦術こそ、地下鉄サリン事件の真相の

一端であり、すべてのオウム疑惑の根本なのだ。

 このようにみれば「坂本一家拉致、殺害」「刈谷氏拉致、殺害」「リンチ殺人」などの闇に包まれていた

一部分は照らし出すことが出来るであろう。刈谷氏拉致と言えば、まず思いつくのが松本剛である。この男

の正体を完全に暴くだけで単行本一冊分の分量は優に越える。それほどこの人物には謎が多い。この男をエー

ジェントとみるか、事件に巻き込まれたオウム信者とみるかでその後の展開が随分異なってくる。シナリオ

だけでニ十数通り考えられるのである。勿論我々はそのうちのひとつを事実として既に特定しているが、今

はまだ公表すべき時ではないであろう。そこで想像を逞しくして“憶測”で述べさせていただくなら、そも

そも「松本剛」は本物なのか、ということである。ここから始めなければ話にならない。報道が事実ならば

指紋がないことになる。おまけに整形しており本人と確定するのはかなり無理がある。警察は掌紋で照合し

たというが、逃走先のホテルで採取された元の掌紋は痕跡としてそう残るものではない。だが、彼がエージェ

ントであったなら掌絞があろうとなかろうと身元の照合は容易なのだ。松本剛は“囮アユ”ではなかったか。

テレビ等で頻繁に公開されたこの男の顔の黒ずんだ写りの悪い「手配写真」を何度もご覧になった記憶があ

ろう。まるでイエティか雪男のスクープ写真のようなものを。よくみると、顔のあたりに巧妙に加工処理を

施されているのが素人目にも判る。冷静に考えれば、この合成写真こそ“犯人”のオウム「幹部」松本剛を

強調させつつ、死なない程度の囮の役を演じるのに最上のものだったのではないか。松本剛を確定させたく

ない何者かの意志が働いていたようなのである。公安は松本剛を逮捕前の1、2週間に確定したというがこ

れは大欺瞞である。何故なら少なくとも、刈谷氏拉致以後から3月22月のオウム強制捜査までの間にいつ

でもすべての囮を回収できる態勢にあったからである。松本剛を、特別手配する必要など全くなかったのだ。

 ともあれ、囮松本を回収しないでオウムの本拠を侵攻した公安の戦略は功を奏した。松本逃走がらみのオ

ウム幹部、信者の逮捕者の数からみても明らかである。青山弁護士もこの過程で嵌められた。これらはもち

ろん松本を、『指紋なき囮』と想定してのシナリオのひとつであるが、この一分岐として林夫妻の“役割”

というものの糸口を掴める可能性もでてくる。「刈谷氏拉致」というオウムにとって降って湧いた災難に、

慌てた林夫妻が、囮松本をオウム信者であると誤解して逃亡を助け、整形、指紋削除等の隠蔽工作を施した

というシナリオももちろん考えられる。が、むしろ囮松本をあくまで指紋なきオウム「幹部」として貫き通

すためのつじつま合わせのスケープゴートとみる方が自然である。真のオウムが殺人集団であり、計画的に

刈谷氏拉致、殺害を計画していたならば、組織ぐるみの犯行発覚を恐れて、指紋を残したスパイもどきの松

本剛など当然「ポア」されていたであろう。それが奇妙な風貌で事件の終幕間際に出現した。「地下鉄にサ

リンを撒いた」「殺人鬼麻原」の部下、林が、なぜ松本ごときを「ポア」 出来なかったのか。真のオウムを

刈谷氏拉致、殺害の犯人と想定するシナリオにはどれも矛盾が噴出してくるのである。いずれにせよ、松本

剛の指紋によりオウム侵攻の突破口が開かれ、削除によって周辺の枠部は一網打尽にされた。証拠を残さな

い囮は、その使い手のシナリオどうりに如何様にもこじつけることができる。“死体なき”刈谷氏も勿論。

指紋に関しては、刺殺された村井氏も削除されていたというような報道がされている。もっとも、悪魔に解

剖された村井氏の指紋がなくなるのは当然と言えば当然だが。なにやら、“指紋削除”に多大な関心を寄せ

ている何者かが存在していることだけは確かなようである。


 「坂本一家拉致」などは、ヘロデにとってまさに一石二鳥の奸計であった。『週間金曜日』誌上に「坂本

一家拉致に国家権力が関与していたのではないか」と指摘したレポートがあったが、かなり鋭い指摘と言え

るであろう。旧国労絡みの紛争の解決のキー的役割を担っていた坂本弁護士は、オウムの青山弁護士同様、

人権派団体青法協の会員であった。オウムの「犯罪」に巻き込まれた人権派坂本という存在は、ヘロデにとっ

て不都合な人権派の弁護士集団、及び取り巻きをオウムに反目させ、いずれ殱滅するオウムの外堀を埋める

のに最高の設定であったと言える。これにお人好しの江川紹子、小林よしのり等は見事に嵌められた。この

ようにみれば、坂本弁解土はオウム問題に関与させられていたことが判る。悪魔の息のかかった告発部隊を

利用して、人権派坂本をオウム問題の当事者に祭り上げたのである。坂本一家の消滅は、ヘロデの漁夫の利

の象徴であり、オウム侵攻の予備作戦であったのである。

 「坂本一家拉致」を侵攻予備段階、「刈谷氏拉致」を侵攻段階とみるなら、「リンチ殺人」は本丸侵略段

階と言えよう。そしていずれもがエージェント信者の「自供」により直接、あるいは間接的に本丸に直結さ

せられる性質のものでもある。「リンチ殺人」に関して言えば、地下鉄サリンで首の皮一枚残った麻原に止

めを刺すという悪魔の願望が込められたものである。もともとは村井の不慮の生存等により、地下鉄サリン

殺人容疑を麻原に直結出来なかった場合の補助機能、安全弁として用意されたものであったが、いまや松本

知子を陥落させ、本丸占領のための最有力兵器と化している。

 保田が関与して落田氏が事件、ないし、事故に巻き込まれたのは事実であろう。この場合、保田の設定に

よって様々なストーリーを展開できるが確定的と言えるのは、保田は落田氏の死に関して何者かに弱みを握

られていたということである。落田氏殺害の主犯保田という嫌疑に関して何者かとの取引があったのではな

いか。その結果が麻原を主犯にした保田の「供述」というヘロデのシナリオであろう。もちろん、保田自身

がでっち上げの供述をさせられた、あるいは第三者のエージェントに嵌められた可能性も考えられなくはな

い。保田があくまでこの「供述」を貫き通すならこの可能性はなくなるが。麻原に接見した横山弁護士によ

ると、保田の母奪還に失敗して暴れる落田氏をおとなしくさせようと、麻原が中川に命じて柔道技をかけさ

せたところ、落田氏はグッタリしたという。これが事実なら殺人どころか傷害致死にもならない、不慮の事

故ということになる。考慮に入れなければらないのは、麻原オウム邸に拉致目的で侵入した外部の落田氏と

いう状況だ。誰であろうと外部から室内に侵入され暴れられたら竹刀でぶん殴る位の事はするのではないか。

柔道の得意な中川が防衛の意味で技をかけるのはむしろ当然と言える。もしそれでやりすぎたところがある

ならば、過剰防衛で罪を問われるべきであって、事件に巻き込まれた麻原を殺人者扱いするのはお角違いも

甚だしい言えよう。いわんや松本知子に関してをやである。

 我々が憤怒の念を禁じ得ないのは、坂本一家、松本、地下鉄サリンの犠牲者、刈谷氏同様、不慮の落田氏

の死すら麻原攻略の謀略の一つとして利用しようとする“悪魔の体質”である。この不幸な事故は、これを

かぎつけた内部のハイエナがヘロデに通告し、“使える謀略”としてサリンと同じく組み込まれたものであ

る。組み込まれたと言えば「警察庁長官組撃」も“そう”である。某ジャーナリストがオウムが起こした平

成2・26の一環として関連づけていたが、これは勇み足というものである。オウム信者の自衛隊員がクー

デターを起こすには、二けたのパーセントの間者がネックであろう。狙撃目的の第一は、ヘロデの仕掛けた

無数の謀略の円滑なる発動のための潤滑油の注入以外の何ものでもない。銃器製造疑惑などおまけである。

長官狙撃犯の正体が後回しなのは、主要なオウム幹邸はサリン等の奸計で根こそぎにされており、現状の残

存オウムのメンバーを犯人にでっち上げるのは、今一つ旨みがないということなのであろう。

 「VXガス殺人疑惑」「続・青酸ガス未遂」など、オウムに対する謀略はまさに底なしである。VXガス

に関しては、我々は新たに“時間差殺人”という裏のシナリオを想定している。ヘロデにとってこれはもう

実用段階なのだが、述べるにはそろそろ紙数が尽きてしまったようである。まだまだオウムの殺人疑惑は浮

上してくるであろう。今だ捕獲されていない殺人容疑のオウム信者は、ヘロデのでっち上げ要員であり、第

三者の不慮のテロの時のスケープ・ゴートである。いつでも捕獲できるこれらの信者を利用して、ヘロデが

オウム壊滅の最後の謀略を仕掛けてくる可能性は非常に高い。これが成功すれば“破防法適用”ということ

になる。だが、いずれにせよ、悪魔がいかなる謀略を仕掛けようと、あるいは欺瞞、詭弁を駆使しようと、

最終的にはそのすべては暴かれることになる。我々の最終頭脳を結集させて、『日本象徴殺人体系』、『松

本、地下鉄サリンの超真相』『ヘロデ、超謀略のシナリオ』『オウムエージェントの大正体』等がもう間も

なく完成予定である。と同時に我々の後に続く覚醒した日本国民からも続々と告発の声が上がることになろ

う。オウム解散などと呑気な事を言っている場合ではない。オウムが解散しようがしまいが、麻原のいう核

攻撃かどうかは別にして、破局は確実に訪れる。その破局をいかに切り抜けるか、悪魔抜きで国民一人一人

が考えるときは、今をおいて他にはない。     平成7年7月7月  告発の書、代表・岩永 天佑

最後>

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(C)AUM Shinrikyo Public Relations Department, 1997