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利根川水系に化学物質 警察捜査へ5月25日 21時17分
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利根川水系の浄水場の水道水から国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題で、警察は、廃棄物処理法に違反していた可能性があるとして、近く関係者から話を聞くなど捜査に乗り出す方針を固めました。
この問題では、原因とみられる化学物質を川に排出した群馬県の産業廃棄物処理業者が、処理を委託された埼玉県本庄市の化学メーカー「DOWAハイテック」から「問題の化学物質とは知らされていなかった」と話しています。
廃棄物処理法では、廃棄物を出した事業者は委託先の業者に対して廃棄物の性質などを知らせるように定めており、群馬県警察本部は廃棄物処理法に違反していた可能性もあるとみて捜査に乗り出す方針を固めました。
埼玉県によりますと、「DOWAハイテック」は、今月10日から原因とみられるヘキサメチレンテトラミンを含むおよそ60トンの廃液の処理を群馬県高崎市の産業廃棄物処理業者に委託していたということで、警察は、近く関係者から話を聞くなど当時のいきさつを詳しく調べることにしています。
「DOWAハイテック」はNHKの取材に対し、廃棄物処理業者に渡した廃液の成分表にヘキサメチレンテトラミンを記載していなかった事実を認めたうえで、「その後、口頭で伝えたかどうか社内調査を進めている」としています。
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