講師の熱意が導いてくれた
千熊 英津子 さん
出身大学:大阪大学 人間科学部
LEC受講コース:2010年スペシャルコース
最終合格:特別区、国立大学法人、国税専門官、国家 II 種
公務員を目指した理由
女性でも生涯働きたい、力を発揮したい
公務員を目指すようになった理由は「女性であっても生涯働き続けたいと思ったから」です。公務員なら福利厚生がしっかりしていて、将来子どもが生まれても働き続けられる、と思いました。また、男女共同参画の最前線であることも魅力でした。女性だというだけで不当な扱いを受けたという話を時折耳にしますが、公務員なら自分の能力を最大限に発揮できるのでは、と思いました。
いざ目指してみると、「公務員」と一言で言っても仕事の幅は想像以上に広いものでしたが、その中でも「自分の学生時代の経験を活かすことが出来る仕事は何か?」を軸にしました。私は大学で教育を学んでいて、教育関係のボランティアもしていたので、「教育関係とつながる仕事」という側面から志望を考えていきました。
合格への道筋・1
再受講を利用して、アルバイトと両立
LECで勉強が始まって、やりやすかったのは「科目ごとに曜日がほぼ決まっていること」「同じ科目が少し間をおいて再び開講されていること」でした。アルバイトやボランティア活動を続けながら通学していたので、曜日が固定されていると予定が立てやすかったんです。アルバイトと重なって受講できない科目は、数か月後に再受講しました。一度受けた科目でも、違う時期でもう一度受けられるので、復習できたのも良かったです。(別の講師が担当していることが多いので、違った観点から説明してもらうと、より理解が進むこともメリットでした)
あと、特に苦手な科目は、Webの授業をウォークマンに入れて通学中の電車の中で聞くようにしていました。このように、自分の予定に合わせて理解できるまでとことん授業を受けられるのがLECのカリキュラムの良かった点だと思います。
合格への道筋・2
講師の熱意が導いてくれた
講師の方は科目の講義だけでなく、勉強の仕方も指導してくださったのが良かったです。法律や経済などは初めて学ぶ科目でとても不安でしたが、講師の方が科目ごとの勉強法を授業の中に織り交ぜながら教えてくださったので、効率的に勉強できました。
また、非常に熱心な方が多く、その熱意にこちらが刺激を受けることも多かったです。はじめ生半可な気持ちで通っていた頃、「ここは真剣勝負するところやから」と言われ、気持ちを改めた記憶があります。科目指導だけでなく、「やる気」にまで働きかけていただきました。
アツいのは授業中だけでなく、休憩時間や授業後も同様でした。疑問に感じたところを質問すると嫌な顔ひとつせずに分かるまで説明していただき、次のステップに進みやすかったです。
合格への道筋・3
一対一の進路相談で、たくさんアドバイスをもらいました
いろいろなフォロー制度のうち、私は進路相談をよく利用しました。(担任の瀧澤先生には大変お世話になりました)はじめは公務員試験の仕組みすら良く分かっていなかったのですが、進路相談で疑問点をぶつけて、少しずつ理解していくことができました。
公務員試験を乗りきるためには、苦しみや不安を共有できる友達の存在も重要ですが、時には客観的な視点のアドバイスも必要です。第三者の意見を聞くことで、落ち着いて自分の現状を見ることができました。進路相談は個別ブースで、一対一でアドバイスをもらえます。私は法律科目に不安を抱えていたので、進路相談中に民法の質問をしたり、進行状況を伝えて、次にどう勉強していったらよいか聞いたりもしました。一斉授業ではカバーしきれない部分を、これで補えたと思います。
合格への道筋・4
苦手科目はこうやって克服しました
私は法律も経済も政治も全く関係ない学部だったので、専門科目はどれも初めて勉強するもので、教養よりもはるかに大変でした。中でも苦手だったのが「民法」「経済原論」です。
民法は講義を一回聞いただけでは理解できず、ウォーク問もほとんど解けなかったので、講義の音声をWebダウンロードして、通学の電車の中で聞きました。片道20分の電車で、1ユニット30分の講義を1.5倍速で1日2ユニットずつ復習。これを試験前の数か月間、毎日続けました。
経済原論は解けなかった問題を藤井先生に質問しに行くなどして、一つ一つ疑問点をつぶしました。経済系の科目は頭のよく働く午前中に勉強した方がいい、と聞いたので、試験前の数か月間は毎朝5時半から経済原論を勉強しました。LECの自習室に行ってからも1日の計画の中に経済原論を組み込んでいたので、早朝の活用で、ある程度時間をかけて勉強できたと思います。
合格への道筋・5
面接対策には「自己分析ノート」
面接で特に重要なのは自己分析です。私は11月くらいから少しずつ進めていきました。瀧澤先生に言われた「力を入れて取り組んだこと」「達成感を味わったこと」「苦労したこと」について、エピソードを自己分析ノートに書き出していきました。それを進路相談の時に添削してもらっては書き直すことを繰り返しました。12月に面接の練習のつもりで民間を1社だけ受験。本格的に面接対策をするようになったのは1次試験の後で、面接カードに合わせて自己分析ノートのエピソードを書き換え、さらに何度も添削してもらいました。志望先についてもよく調べて、志望動機と自己PRをリンクさせることを意識して面接カードを書いていきました。LECの模擬面接や、LECでできた友達との面接練習で本番さながらの形式を何度も体験することで、徐々に慣れることができました。
これから公務員を目指す方に
勉強も大事、プライベートも大事
公務員試験の勉強はとても厳しいものとなると思いますが、どうか、諦めずに頑張ってください。そのときは、勉強だけでなく、プライベートの方も、どちらも頑張るのをおすすめします。
なぜなら公務員試験はとても長い戦いなので、気分転換になるものを持っておいた方が良いからです。自分が今まで取り組んできたものを何もかも捨てて、全てを勉強に捧げても、長続きしません。一見大変そうですが、そのうち要領が分かってきます。私はアルバイトを掛け持ちしながら勉強しましたが、忙しい分、限られた時間内で効率よく勉強する方法を見つけました。
皆さんも自分なりの時間のやり繰りの仕方や、勉強方法を見つけ出してもらいたいです。勉強以外のことが日々の生活の中にあることで刺激になりますし、また視野を広げることにもなります。このことは面接対策にも活きてきます。
公務員試験は勉強だけしていても乗り越えられるものではありません。これから皆さんの進路が決まるまで、何ごとにも全力投球で頑張ってほしいと思います。