名張毒ぶどう酒事件:名古屋高裁、25日に「再審」判断

毎日新聞 2012年05月21日 21時13分(最終更新 05月21日 23時22分)

犯行に使われたぶどう酒の瓶のレプリカとニッカリンTを手にする鈴木泉弁護団長=愛知県一宮市で竹内幹撮影
犯行に使われたぶどう酒の瓶のレプリカとニッカリンTを手にする鈴木泉弁護団長=愛知県一宮市で竹内幹撮影

 三重県名張市で1961年、農薬入りのぶどう酒を飲んだ女性5人が殺害された「名張毒ぶどう酒事件」の第7次再審請求差し戻し審で、名古屋高裁は25日、奥西勝死刑囚(86)の裁判をやり直す「再審」を行うべきか決定を出す。争点は「凶器の農薬が自白通りニッカリンTだったのか」だ。事件発生から51年、死刑判決確定から40年。別の農薬だった可能性が高いと高裁が判断すれば、奥西死刑囚の当時の供述は信用性を失い、改めて再審の道が開く。【山口知】

 ◇51年前の鑑定

 事件の数日後に三重県衛生研究所は、現場に残された毒ぶどう酒(事件検体)と、比較のためニッカリンTを入れたぶどう酒(対照検体)を鑑定した。殺虫剤のテップ剤の一製品であるニッカリンTは、水分を加えると「トリエチルピロホスフェート」という不純物を生成する特徴がある。

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