アフガニスタンの通貨の価値が上がると言って現金をだまし取ろうとしたとして、南甲府署と県警捜査２課、生活環境課の合同捜査班は１６日、東京都豊島区池袋１の鈴木宏輔容疑者（２６）を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。２３日に発表した。

　容疑は１６日、甲府市の７０代女性から、国内の金融機関では取り扱っていないアフガニスタン通貨「アフガニ」の売買代金として現金２００万円を詐取しようとしたとしている。

　同署によると、女性は先月、外国通貨取扱会社を名乗る複数の男から「アフガニを購入すればいずれ倍以上で買い取る」と電話で持ち掛けられ、１０６０万円分を申し込み、８６０万円を払い、約４万３０００アフガニを受け取った。その後、「１６日に残りを取りに行く」と電話を受けた。女性が支払いのため保険を解約したことから、この保険会社が不審に思い、県警に通報していた。

　同署によると、鈴木容疑者は大筋で容疑を認めており、同署は余罪があるとみて調べている。【藤河匠】