
『隔週刊 コンバット・タンク・コレクション』は存在感あふれる精密モデルと
貴重な写真や詳細な解説が満載されたマガジンで戦車&装甲戦闘車両の
魅力を余すところなく伝えます。
コレクションに便利なクリアケースつき
毎号のコレクション・タンクには、ほこりや衝撃を防ぐプラスチック製のクリアケースがついています。重ねて置くこともできるので、ディスプレイの楽しみが広がります。
精密モデルとマガジンが
セットになった究極のシリーズ
マガジンの「戦車大解剖」のページは、コレクション・タンクと連動。 開発の歴史や参加した戦いを取り上げ、迫力あるイラストも交えて、コレクション・タンクの魅力に迫ります。

『隔週刊 コンバット・タンク・コレクション』には、毎号、歴史に残る傑作戦車や装甲戦闘車両の精密模型が付いてきます。その模型となった戦車の歴史、技術開発の経緯、実際に投入された戦い、所属部隊についての詳しいデータや解説記事が掲載されます。
VI号戦車ティーガー E型(Sd.Kfz. 181) 【ドイツ 1943年】
東部戦線で自軍戦車の非力さを痛感したドイツは、短期間で重戦車を開発。重装甲と強力な88mm砲を擁して現れたティーガーは、連合軍兵士を恐怖に陥れ、特に防御戦では無類の強さを発揮した。ノルマンディ戦では、1両のティーガーを撃破するのに4~5両のシャーマンが必要だったという。

M48A3パットンはM47の装甲を補強し、兵装を向上させたものである。1960年代にベトナム戦争に投入されると、その装甲は敵の対戦車弾を跳ね返した。兵装は90mm砲、12.7mm M2 HB機関銃(砲塔上部)、7.62mm M73機関銃である。
第二次世界大戦後初めて日本で開発された主力戦車。軽量でコンパクトな設計は、鉄道輸送を容易にするという国土防衛上の要求を反映したものだ。主砲は52口径の90mmライフル砲。トランスミッションはサーボアシスト付きの二重差動式で、「世界一操縦の難しい戦車」とも言われた。
ケーニヒスティーガーの名でも知られるこの怪物戦車には、連合軍のどんな戦車もかなわなかった。ドイツ陸軍とヴァッフェンSSの重戦車大隊に配備され、少数ながら1945年4~5月のベルリン防衛戦でも使用された。重量68tの巨軀に88mm砲を装備したティーガーIIはドイツ軍の誇りであった。
ヤークトパンターはパンター戦車のシャシーを流用した駆逐戦車だ。 88mm砲は100mm厚のザウコフ(豚の頭)型防盾で保護され、優れた防御力、火力、機動性のコンビネーションにより、卓越した対戦車攻撃能力を獲得している。1944年夏のノルマンディの戦い、同年12月のアルデンヌ攻勢に投入された。
第二次世界大戦の末期、アメリカのM4シャーマンは英米軍によって最も数多く使用された中戦車である。頑丈で信頼性の高いシャーマンは、南米の一部の軍で1980年代まで現役を保った。
M1をアップグレードした最強の主力戦車。120mm砲を主砲に据え、改良されたサスペンション、新型の砲塔を備える。装甲防御力も強化され、NBC(核/生物/化学兵器)防御システムも装備する。
パンターは第二次世界大戦最高の中戦車である。1943~45年にソ連、フランス、イタリアの戦線に投入され、1944年にはノルマンディで何十両もの連合軍戦車を撃破した。
冷戦時代のイギリスの主力戦車で、1970年代初期に就役を開始。戦場での機動性よりも火力と装甲防御力に重点を置いて設計され、120mm砲はソ連軍戦車の西攻に備えるものであった。55tという巨躯を誇るチーフテンは、1990年代半ばまで使用されていた。
BTR-60およびBTR-70の弱点を克服するべく、ソ連が1980年代に開発した8×8装甲兵員輸送車(APC)。エンジンをディーゼルに変更し、乗降ハッチを大幅に改良したBTR-80は、ソ連製APCの決定版となった。現在もロシア軍自動車化狙撃師団の主力を担っている。
仏独共同の戦車開発プロジェクトは実を結ばなかったが、これに端を発してフランスはAMX-30を、西ドイツはレオパルト1を開発した。AMX-30はヨーロッパNATO軍の第1世代戦車の中では最軽
量の戦車で、1970~80年代にはフランス装甲部隊の屋台骨を背負った。
1930年代の装甲車から発展したプーマは、十分な装甲を有する偵察車両であり、210馬力のエンジンによって最大速度は85km/hに達した。50mm砲で武装したプーマは、第二次世界大戦最高の偵察車両と考えられている。
特殊な装甲板と最新の設計を駆使したメルカヴァIIIは、世界でも最も防御力の高い戦車の一つだ。エンジンは車体前方に、乗員はその背後に位置し、最新の昼/夜間火器管制システムによって移動目標との交戦も可能である。
冷戦期に西ドイツが開発した第三世代主力戦車。ソ連戦車の進
歩に対応するため主砲にラインメタル120mm滑腔砲を採用し、
HEAT弾に対する耐性に優れた複合装甲板を装備する。ヨーロッ
パの多くの国が採用し、「欧州標準戦車」とも呼ばれる。
ドイツ戦車よりも車高の低いT-34/76は、その小ささゆえに攻撃を受けにくく、車体と砲塔の前面および側面に張りめぐらせた傾斜装甲は、敵弾をはじき、貫通を阻止した。キャタピラ幅が広く、路外での機動性にも優れている。シンプルな設計のため大量生産しやすく、修理も容易であった。

毎号本誌では、技術的発展、歴史に残る傑作、戦闘の記録など戦車&装甲戦闘車両を多角的にとらえ、その魅力のすべてを明らかにします。

地形の種類、敵軍の展開状況、攻撃に使用できる軍備、対戦車砲の配置など――戦術に影響するこれらの要素を踏まえながら、戦場での戦車の配備、使用する戦術、組織化などの側面から戦車が実戦においてどのように運用されたのか、歴史を追って紹介します。

近代戦の歴史は"適者生存"の原則に貫かれています。勝利するのは常に、最高の戦術と武器を使用した側、より強い装甲戦闘車両を有している側です。武器、機器、戦術などの技術的進歩がいかにして戦車を、勝敗を左右する決定的な武器へと育てていったのか――その軌跡を辿ります。

各号のコレクション・タンクと連動したページです。詳細な説明とイラストにより、その号で特集している戦車や装甲戦闘車両を徹底解剖。コレクション・タンクが実際に参加した戦いに関する歴史的事実もあわせて解説します。