1980年代後半から90年代前半にかけてのバブル時代、東京・六本木は若者であふれかえっていた。ディスコ、バー、レストラン。当時人気だった店は今どうなっているのか。20年前の地図を片手に歩いてみた。
■バブルの象徴「スクエアビル」は駐車場に
バブル期の六本木といえばディスコ。ガラス張りのエレベーターが印象的だったスクエアビルはその代表格だ。キャステル、ネペンタ、ギゼ、キサナドゥ……。10階建てのフロアのほとんどがディスコだった。当時の六本木のランドマークは、まだあるのだろうか。さっそく訪れた。
六本木交差点から六本木通りを溜池方面に歩くと、右側にスクエアビルが見えてくる……はずだった。派手なビルは姿を消し、跡地は駐車場になっていた。当時の面影はかけらもない。
スクエアビルのはす向かいには「イタリアントマト」、通称「イタトマ」があったはず。しかしそこは「銀河高原ビール」というレストランになっていた。
ではイタトマの奥、階段の手前にあったディスコ、「エリア」と「シパンゴ」はどうか。エリアなどが入っていた日拓ビルは取り壊され、「シネマート六本木」という映画館になっていた。
1980年代後半から90年代前半にかけて、このかいわいは深夜までにぎわった。フリーペーパー「東京ヘッドライン」を発行するヘッドライン(東京・渋谷)の一木広治社長は「週末になるとスクエアビルのエレベーターに乗るのに行列ができ、30分待ちの状態でした。ガラス張りのエレベーターは派手だけど狭かったから。9、10階の店は階段で上ると500円引き、なんてサービスもありました」と振り返る。
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