「会社が宗教団体に乗っ取られかけたことも……」Overflow・メイザーズぬまきちロングインタビュー
ぬまきち氏 ラディッシュシリーズの新作とか。それに、『School Days2』はプロットもありますから、それはやりたかったなと。
──『School Days2』は、どのような内容なのですか?
ぬまきち氏 2009年のエイプリルフールネタにしましたが、言葉の息子・言成が登場して、世界の娘を連れてアフリカから帰ってきた刹那と出会うというものです。バックボーンでは言葉が誠を殺した犯人を追い続けているという愛憎を描きつつ、主人公の言成のほうは普通にラブストーリーもありの展開で考えていました。
──今後、ゲーム業界とまったく手を切るわけではないのですね。
ぬまきち氏 もし何かやるなら、昔やっていたようなテンプレ的な作品もやってみたいなと思っています。Overflowを創立する前には、コンシューマーのディレクターとして『同級生2』や『Piaキャロットへようこそ!!2』にも関わっていたのですが、ヒット作の移植と追加ですから、テンプレ化された後のユーザーのイメージは意識して作っています。なので、そうじゃないものを作ろうと思って第一弾が妊婦ゲーになったり、Overflowではテンプレから外れるものをどんどん作ってきたのですが。自分の看板じゃないときには、おさらいの意味でも、そうじゃないテンプレ的なものを作ればよいかと考えています。
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今回の取材は、主に経営面を中心に行ったが、各作品の世界観がつながっていて登場人物が血縁関係にあるなど、Overflowの作品は黒くて奥が深い。そのたぐいまれなる作品世界が、ここで打ち止めになるということはないだろう。やはりブランド「最終作」は、新たなる出発ということ。
俺たちの船出はいつも「Nice boat.」だ。
(聞き手=昼間たかし/神保町「さぼうる」にて)
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