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離婚した元妻に追突、刺殺

2005年2月28日(月) 19時57分

24日、北海道旭川市内の市道で、軽自動車に対し、後ろから走ってきた乗用車が故意に追突。このクルマを運転していた男が軽自動車の女性を刺殺する事件が起きた。

男はこの女性の元夫にあたる人物で、事件直後に現場から逃走していたが、1時間後に近くのショッピングセンターで発見され、殺人未遂の現行犯で逮捕されている。警察では容疑を殺人に切り換え、犯行動機などの調べを進めている。

北海道警・旭川中央署によると、事件が起きたのは24日の午前10時55分ごろ。旭川市春光六区二条付近の市道交差点で「交通事故を発端とするトラブルが起きたようだ」との通報が警察に寄せられた。

同署員は交通トラブル事件と判断。現場に急行したところ、軽自動車の運転席で42歳の女性が血まみれの状態で倒れており、近くの病院に収容されたが約3時間後に出血性ショックなどが原因で死亡した。

この軽自動車には女性の長男(15歳)が同乗しており、警察の事情聴取に対して「2000年6月に離婚した父親が母を襲った」と証言。さらに聴取を進めたところ、意外な事実が明らかになった。

女性が運転するクルマが市道を走行していたところ、後方から元夫の乗った乗用車がこれを猛追。数度の追突を繰り返して女性のクルマを強引に抑止した。

男は女性がクルマを停止させると、持っていた包丁の柄で軽自動車の運転席窓ガラスを破壊。女性の胸を数回に渡って刺したという。

男は事件直後にその場から逃走。警察では怨恨による殺人未遂事件として捜査を開始したが、事件発生から約1時間後に現場から約300m離れた場所にあるショッピングセンターの店内で男を発見。殺人未遂容疑で緊急逮捕した。

当時、店内には大勢の買い物客がいたが、客に被害は及ばなかった。

取り調べに対し、男は「女性に恨みがあった。見つけたら殺そうと思っていた」と供述。女性を刺したことは大筋で認めている。被害者の女性が死亡したことから、警察では容疑を殺人に切り換え、詳しい動機などの解明を急ぐため、男を厳しく追及する方針だ。

《石田真一》

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