核燃サイクル秘密会議:「23回開催された」官房長官公表
毎日新聞 2012年05月25日 11時18分(最終更新 05月25日 12時36分)
藤村修官房長官は25日午前の記者会見で、核燃サイクル政策の見直しを進めてきた内閣府原子力委員会が電気事業者ら推進側とだけ秘密会議を開いていた問題で、「(秘密会議は)昨年11月から今年4月まで23回開催された。近藤駿介原子力委員長は最初の4回参加した」ことを明らかにした。委員長が昨年12月8日に出席したことは毎日新聞の報道で既に明らかになっており、残る3回はそれ以前とみられる。
委員長の出席の是非については「専門的な知見、あるいはデータの検証への協力を要請するということで参加したと聞いている。さまざまなヒアリングをすることが問題だとはまったく思っていない」と語った。
秘密会議という不透明な場で議論がされたことについては「できるだけオープンにされることはそれは必要だ」と指摘し、情報公開に問題があったとの認識を示した。
今年4月24日に開かれた秘密会議は、原発の使用済み核燃料の再処理政策を議論してきた原子力委・小委員会の報告案作成を巡って開催され、推進側だけを集めて報告書の原案を配布した。