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2012年5月24日(木) 19:14 |
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萩前・一本木遺跡で首長の遺構発見
高松市による萩前・一本木遺跡の発掘調査で、古墳時代の集落の跡や、当時、地域をおさめていた首長の館の跡とみられる遺構が見つかりました。 香川県内では初めての発見です。
高松市仏生山町の古代の遺跡萩前・一本木遺跡です。 新しい高松市民病院が建設されるのを前に、高松市が去年4月から発掘調査を行っています。 これまでに、古墳時代の竪穴建物やかまどの跡などが見つかっています。 溝は西に約20メートル、南に約30メートルにわたってL字型に掘られています。 6世紀末から7世紀初めの古墳時代後期に作られたと考えられます。 周りから防御するために、一般的な溝よりも深く掘られているのが特徴です。 これは、高松市が作成した古墳時代の首長の館のイメージ図です。 調査では、5棟の竪穴建物などの跡も見つかっています。 一般的な建物の1.5倍、約40平方メートルの広さがあり、当時、地域を治めていた首長の館跡の一部とみられています。 古墳時代の首長の館の跡が見つかったのは香川県内では初めてで、高松市は、当時の社会状況を知る重要な手がかりになると期待を寄せています。 今月26日には現地説明会が行われ、遺跡が一般公開されます。 発掘調査は今年8月まで続きます。
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