旅館ならではの粋
昔から日本には、旅籠や湯治宿など、今の旅館につながる「宿」というものが数多くありました。日本式の・和風の宿を、現在では一般的に「旅館」と呼びますね。
旅館にもさまざまな種類がありまして、数百年の伝統が脈々と続く歴史ある旅館に、隠れ家的な旅館、地元食材をふんだんに使った美味しい料理が自慢の旅館に、リピーターに愛され続ける小規模で利用しやすい旅館、デザイナーが設計したモダンな空間が広がる旅館など、旅館選びの選択肢は本当にたくさんあります。
旅館と呼ばれるためには、当然、外装や内装が和風でなければいけません。日本ならではの「わびさび」がちりばめられた空間というのは、実にほっとするものです。旅館ならではの粋といえば、まず建物入り口の玄関で靴を脱ぎ、スリッパまたははだしで建物内を歩けるということ。
そして、建物内であれば(温泉街であれば街全体)、いつでもどこでも浴衣で過ごせるということ。そして、共同で利用する大きな浴場があるということ。
これこそが日本独特の宿泊スタイルですよね。