旅館の素晴らしさ

旅館の素晴らしさ

日本程土地の起伏が激しく、風光明媚な国はそう多くはありません。狭い国土ながら、その70パーセントは山地です。その山地から流れ出る渓流は水量の多い大河となって海にそそいでいます。

 

 

そして火山が多いという土地の特徴から、日本の土地の至る所で、温泉地という観光産業がうまれました。その流れを引き継いで、いまでも国内旅行というと、グルメと温泉がセットになっていることが多いのです。

 

 

それは日本の典型的な慰安旅行、ときには新婚旅行でもあったのです。いまは旅行のスタイルも多様化しましたから、いかにも日本的なこうした旅行スタイルも多数派ではないですが、最近の健康ブームもあって、若い女性を中心に、もういちど温泉の良さ、旅館の良さが見直されても来ているのです。

 

 

とくに露天風呂につかったあと、のんびり浴衣に身を包んで健康によい和食に舌鼓をうって、ゆっくり休んだらマッサージや睡眠、朝はまた朝風呂、などを至上の楽しみとしている人も増えているようです。

 

 

昔ながらの温泉旅館などもそうした若い人に向けたプランを用意していたり、ときに日帰りで温泉を楽しめるようにしている場合もあります。ゆっくり日本の風景を楽しみながらお風呂に浸かるというのは、古典的ではありますが、やはり日本人にはかかすことができないストレス解消法、そして健康法でもあります。

 

 

温泉旅館といってもいまは佇まいは昔風ながら、サービスは現代的なところも多く、若い人でも利用しやすくなっています。昔ながらの温泉地がリニューアルしてより生まれ変わって新しい魅力をもっている所などは注目に値します。これからも日本の温泉、そして旅館の風情は廃れることがないのかもしれません。