共用施設を確認しよう
ホテルや温泉旅館と同じようにペンションでも共用施設がたくさんある。しかし、最初の二つとちがい、ペンションのほうが若干、共用部分が多いように思う。
とくに客室の仕様だが、バスがないことで大浴場や普通の浴槽を、別の泊り客と時間をずらして利用するなどの場合も少なくないのだ。
なかにはトイレさえ共有のペンションもある。また洗面所も室内にないために、トイレで顔をあらったり、専用の洗面所で皆が利用するといったペンションも多い。本当に寝泊りするだけの室内仕様が多いのがペンションの特徴だ。
もっとも高級ペンションの場合は、ホテル並みの設備が整ったところもある。しかし、ペンションは、比較的個人経営者が多く、従業員も家族経営で行なっているところも少なくない。
そのため、宿泊施設といってもホテルのような施設を考えないほうがいいと思うのである。外見がメルヘンチックでステキに見えても、共有部分が多いといまどきの若者には振り向いてはもらえないというデメリットもぬぐえない。
いかに室内を充実するかがこれからのペンションの課題ではないだろうか。