追跡2012:原発事故想定、避難先候補の自治体は… 「協力するが、地元民優先」 /島根
毎日新聞 2012年03月07日 地方版
同市が島根県へ回答した施設は、すでに市内で水害などが発生した場合の避難所に指定されている。「もちろん島根県には協力しなければならない」という思いは強いが、原発事故と相前後して市内も災害に見舞われたらどうするか。さまざまな懸念も浮かぶ。後藤室長は「例えば避難所の運営者や救援物資はどうするか。具体的に検討すべき課題は多いだろう」と話した。
中国地方最大の都市・広島市は出雲市の避難先候補になった。斉藤浩・市防災課長は「(島根と広島で)同時に災害が起きれば、もちろん広島市民を優先する。しかし、最大限の協力はしたい」と話す。市内を走る活断層「五日市断層」を震源とする大規模地震を想定した最大11万人分の避難先を確保した上で、島根県へ受け入れ可能な施設を回答した。
ただ、こちらも「例えば『今からそちらへ避難します』と誰が連絡してくれるのか。そういうことも決めなければならない」と初めてのケースに戸惑う。斉藤課長は「最後は自治体同士が協議するにしても、ある程度統一した仕組みを島根県が作ってくれるとありがたい」と注文した。
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