September 11, 2009

0.9mmの存在論

090910













クルトガ0.9mm使用レポートをエントリする予定だが、いろいろ考えるうちにまとまらなくなる。

以下、チラシの裏のような断片。

****************

*60度の角度でシャープペンシルを立てて筆記した場合、0.9mm芯のクルトガでは、常に太さ約0.52mmの線となるが、この線は果たして筆記に向いているのか。

*確かに、太芯の偏減りは太すぎる線となるが、0.9mm芯の偏減りは決して悪くなく、むしろ偏減りを利用している場合があるのではないだろうか。実際には、一方的な偏減りになるくらい一方だけを使うことはなく、ある程度太くなってきたと思ったら軸を回して細くなるポイントを探すはず。このとき、「ある程度」偏減りさせておかないと、細くなるポイントが出来ない。例えば、片方を7割分偏減りさせて、今度は軸を回して3割分の方で書くといったように。また、芯を立体で考えれば、偏減りした面の縁は角になるから、この角を細いポイントとして利用できる(クルトガでは円錐形になるので、このような角は生まれない)。そもそも、0.9mmのような太い芯径の場合、偏減りで芯が折れるという心配もほとんどないと思われるので、このような使用法が向いているのではないだろうか。

*ただし、実際は思ったとおりの偏減りを生み出せるわけではない。通常、軸を回すのは筆記のリズムからして1文節ごとであって、1文字を書くたび(または1文字の途中で)回すことはない。この点、クルトガでは1画ごとに回転するので、文節途中で軸を回しそびれることで、太い線で書いてしまうということはない。

*字の大きさについても考えなければならない。クルトガ0.9mmだと、ある程度大きい字ならば気にならない太さとなるし、0.9mm芯が使われる場面は、なぐり書きのような大きめの字での筆記が多いと思われるので、その点では便利だと思われる。但し、そのような場面で一定の線が必要だろうか。また、大きい字だと1画当たりの筆記線が長くなるため、クルトガエンジンが機能しなくなるのではないだろうか。

****************

…などと考えているうちに、そもそも0.9mm芯のメリットとは何だろうか、自分はどうやって使っているのか、よく分からなくなってしまった。

そんな訳で、もし0.9mm芯愛好者の方で「こんな感じでこんな場面で0.9mm芯を愛用している」というのがありましたら、教えていただければありがたいです。
また、「0.9mmクルトガ」でこんなことをやってみてほしいとか、どんな点をレポートして欲しいとかありましたら、ぜひコメント下さい。



uc2 at 00:00コメント(8)トラックバック(0)  この記事をクリップ!

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コメント一覧

1. Posted by Hagy   September 13, 2009 13:10
5 クルトガ改造記 興味深く拝見しております。

私の場合は「対比を楽しんでいる」でしょうか。
もともと やや細字愛好ですが、0.3mmや0.5mmに比して、0.7mmや0.9mm芯は柔らかく滑らかで且つ鉛筆ほど筆記線が変化しないで書き続けられるので、鉛筆より実用的で心地良いと感じています。
数日間細字で書き続け、太字が恋しくなり数日愉しんで、そのうちあまりに文字が大きくなりすぎ、また細字に回帰して・・・という傾向です ここ数年は。

柔らか滑らかな書き心地を楽しむ為に 芯の「筆記面」を指先に感じて愉しい気がしているので、強制的に回転しないほうが心地よい気もします。が、実際に使ってみたいですね0.9mmクルトガ。
0.7mmや0.9mmとの対比があってこそ0.3mm・0・5mmの良さもさらに引き出せるのでは。


私事ですが、視力には自信のあった私ですが 最近 老眼(!?)が進み、細かい文字を見たり書いたりするのがやや億劫になりつつあります。制限なく自由に筆記できる時は、書き心地の良い太めをセレクトしたくなるというのもあります。
「これ 書きやすいから 私に頂戴。」と イタリア製0.7mm M.P を迷わず選んだのは、細字で書き易くハッキリ視認できる Hi-TEC‐C 0.4(コレト)をこよなく愛する私の母であります。
2. Posted by Hagy   September 13, 2009 13:13
5 (文字数制限に引っかかりました。)
(続き)
文房具も(少なくとも日本では)「若年者偏重」傾向があるようですが、これほどヒットしたクルトガですから、壮年・熟年にも似合う大人のカッコイイ筆記具としてのクルトガを さり気なく 造ってくれても良いような気がします。
しかしながら、ぐるりと周囲を見まわしてみると この世代が圧倒的にB.P世代のような気がします。。。

テーマからそれました。(はじめからそれている気も。。。)

漢字文化にとっては、0.2mmまで造れてしまう技術を持った現在、0.9mmの存在は特殊な用途か趣味的な存在になってしまうのでは。
0.9mmなどの太さのM.P芯の使い勝手の良さ・書きやすさや心地良さの普及の為にも、クルトガのようなメジャーな存在の役割は大きいのではないでしょうか。

私にとっては、「書き味を愉しむ」ための0.9mm芯という事になるようです。
3. Posted by 魚眼   September 13, 2009 14:40
 ゼブラカラーフライトを買ったんです。それからゼブラノックペンシルを買いまして、トンボH-450(私の手元にあるのはH-500ではなくなぜか450です)を使い始め、それに伴ってウチダドローイングシャープDを使い、長らく離れていた0.5mmを最近使っています。

 下敷きを敷かずに.5mmで書くと紙面が凹み、その跡が天然ゴム消しゴムで消したときに残りやすく、塩ビ消しゴムで消し直すこともしばしば。
鉛筆や0.9mmに戻すとその太さに軽便さを覚えます。太芯なのに。
.9mmは芯が折れにくいのもさることながら、回転式の場合には装填しやすく、ランニングコストが低いことが利点に挙げられます。.5mmのほうが量産効果で廉くなっているのでその利点はもうありませんが……

 「課長・島耕作」作者がパーカーびいきで、デュオフォールドペンシル(当時は.9回転式)を表紙に描いたら、パーカーがそれで販促したことがありました。どれほどの効果があったのかわかりませんが、以前の職場の課長がソネットシャーペンを使っていたのを見ましたよ。ソネットは.5mmですけどね。
4. Posted by isu   September 15, 2009 00:28
そういえば0.9mmのメリットは、書きやすさというか滑らかな書き味というのがありますよね。個人的には0.5mmは紙に針で引っかくような感じになってしまいますが、0.9mmや0.7mmではそういう感じがありません。消しゴムで消しても、0.5mmは消えているのにも関わらず「透かし」のように字が残ってしまいます(これも偏減りさえしなければ問題ないのかも知れないのですが)。

とはいえ、上手く軸を回転させて書いていたとしても、小さい字や画数の多い字で0.9mmはかなり書きにくい。0.9mmや0.7mmの筆記感を知ると、0.5mmへ戻るのが嫌になるのですが、こういうときはまた0.5mmに戻りたくなったりします。

好きなときにすぐ0.9mmと0.5mm芯をすぐ選べる・・・こんな都合のいいシャープペンシルがあるといいのですが。
AutopointのTwinpointに0.9mmと0.5mmのチップを付けてみるのはどうだろう・・・。
5. Posted by luckymarimo   September 23, 2009 00:05
isuさん、こんばんは!

 0.9を愛用はしていないのですが、芯の濃さで
 大きく変わりますよね。 
 isuさんて、普段どのあたりの濃さをお使いでしたっけ?(皆さんご存じ??)
 私の場合、0.5mmシャープ買ったときにだいたい入っているHBは苦手で、
 万年筆も最近よく使うようになった私の手は、
柔らかい芯を好むようになりました。
 芯径と濃さのバランスがおもしろかったり
 難しかったりと。。。
 柔らかい(濃い)と片減りが気になりやすいので、クリップが気になるぐらい軸をよく回してしまいますが。。。
 書くもの(字か絵(イラスト・デザインなど)?か)によっても違いますし、ノートや手帳、メモ
用紙の紙質でも変わりますし、最近いろいろと
 あらためて感じています。

  つい一昨日ぐらいに、私もAUTOPOINTの
 0.7のクリップ折りしました笑)AUTOPOINT
 も、最初に入っているのはHBぐらいじゃないかと思っているのですが、2Bに替えたら、とても使いやすくなりました。

 あと、 昨日、無印でアルミ六角鉛筆芯シャープペンも買ってきましたよ〜  低重心でなかなか良い感じ。。
 最初、無印の初期の芯ホルダーかと思いましたが、新商品だったんですね♪
 
6. Posted by isu   September 24, 2009 00:28
お久しぶりです。

最近は小さい字を書くようになって、0.5mmで減りにくいHを使うようになりました。
ただ、多少大きい字を書くときには、やはり0.7mmとか0.9mmのHBじゃないと
何か引っかかった感触になるんですよね。
芯は何処でも売っているぺんてるのAin HBが、滑らかで濃くて一番好きです。
uniのナノダイヤは濃いと思うんですが、何となくAinよりは硬い気がします。
Autopointのシャープに入っている芯は、海外の基準?ではHBなんでしょうが、
日本のものと比べると硬いですよね。私は使わずにすぐ入れ替えてます・・・。

無印の最初の芯ホルダーは、現在クリップ無しのものがタジマツールから出てますね。
かなり高い値段になっているようですが・・・。
http://tajimatool.imagestore.jp/contents/goods_info.php?gd=4142
7. Posted by luckymarimo   September 24, 2009 23:36
お返事ありがとうございました。
isuさんがお使いの芯について教えていただけてとてもうれしいです。 私の中では気になっていた事でもありましたので(笑) 
0.9mmぐらいだと、芯が薄くても字が見えると思いますが、HやHBで、さらに芯径が細い(0.5mm)と視覚的に薄い感じがしてしまい、私は4B、3Bを各社買ったりして使っています。 (ほぼ日手帳への細かい書き込みはすべて万年筆になっています。ノートならH・HBでの書き込みでも十分大丈夫かと思いますが)私個人では芯の濃さ・硬さで、かなり調節できると思いましたので、自分の興味もかねてお聞きしました。すみません。。。
8. Posted by luckymarimo つづき   September 24, 2009 23:38
また、0.9mmぐらいになると、自分の筆圧で1字の太さと細さも少しだけコントロールができるような気がします。 10B鉛筆まではいきませんが、プレスマンとプレスマン純正?芯で、下敷き無しで硬筆書写みたいなノリで丁寧に書くと、「ひらがな」とかはその強弱も楽しめる太さかと思ったりします。(これまた紙と字の大きさにもよりますが)
現在は0.7mmまでを使って、その上は2mm芯をつかっておりますね。 なので0.9mmは今、机には入っておりませんでした。。。
 推測ですが、isuさんはある程度筆圧がおありなのでしょう。 しかし軸を寝かしてお持ちになるのでクリップがあたり邪魔になってしまう・・・?
 
  えぇ〜・・・ 長々とすみません。
 お返事はいりませんので〜 

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