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比 南シナ海問題は国際法廷で5月24日 9時14分
南シナ海の浅瀬の領有権を巡ってフィリピンと中国の間で緊張が続いている問題で、フィリピンのデルロサリオ外相は23日、国連総会で演説し、国際海洋法裁判所に訴えることで問題の解決を目指したいという考えを示し、国際社会に理解を求めました。
フィリピンと中国が互いに領有権を主張する南シナ海のスカーボロー礁という浅瀬周辺では、1か月以上にわたって双方の監視船などが対じしていて、緊張した状態が続いています。
こうしたなか、ニューヨークの国連本部で23日、各国の閣僚らが外交問題について幅広く意見を交わす総会が開かれ、フィリピンのデルロサリオ外相が演説しました。この中で、デルロサリオ外相は「われわれは、司法という第三者による解決が、理念のうえからも実効性のうえからも有効だと考えている。こうした手段で、南シナ海での領有権を巡る問題の解決を目指したい」と述べ、国際海洋法裁判所に訴えることでスカーボロー礁の領有権を巡る問題の解決を目指したいという考えを示しました。今回、フィリピンが、国連総会で中国との領有権を巡る問題を取り上げた背景には、中国と一対一で向き合うよりも、できるだけ幅広い国際社会の理解を得た方が得策だという思惑があったものとみられます。
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