2006年2月 2日

blogはプレスと同系か?(サイトWeekendDream)

先の新高崎計画ではブログやウェブサイトを中心とした情報の広がりで
おおよそネットとは縁のないような遠方の業界関係者にまで
その計画が知れ渡るまでに至った。
大手のプレスがこの件を報道することはほとんどなかったにも関わらず
新高崎計画は日本全国に広まっていった。
これはネットという情報ツールの威力を思い知らされた一件である。

ブログやウェブサイトがまとまれば
大手のプレスに匹敵した力を生み出すことができる。
これが新高崎騒動がネットに残した置き土産である。

しかし、そうしたことによってブログやウェブサイトといったものを
少々違った方向に捉える者が出てきた。
本人は間違っていないと思っているからやっているのであろうが
私の中の「個人サイトとしてそこまではやってはいけない」という一線を
その人は明らかに越えてしまっている。
しかもその内容は今回に限って言えば
「どうでもよいのではないか?」と思えてしまうようなトンチンカンなもの。
公開質問状と称する文章の文末にはちょっとした
「オドシ」の文言まで入っているから恐れ入る。
それについてわざわざ丁寧な回答を求められているNARは
ご愁傷様!としか言いようがない。

私もこうしたサイトをやっていると競輪場に選手のケガの状態とか
判定についての見解などを問いたい場面は多々ある。
しかし、それを私のような一個人がそんなことをいちいちやっていると
どういうことになってしまうのか?
そんなことは普通の大人であれば考えなくても分かるはずである。
しかしこのお方はそんなことは一切考えずに何かあれば
各方面に問い合わせて回っているようだ。
人によっていろいろな考えもあろうが
少なくとも私はそういう人間にはなりたくない。

さて…その問題のサイトだがタイトルをWEEKEND DREAMという。
こちらも新高崎のファンサイトとして活動していたサイトである。

問題の公開質問状はというのは以下のようなもの。
「貴会は川崎記念においてオリビエ・ペリエ騎手に短期免許を与えたが
 ペリエ騎手は川崎記念一鞍のみに騎乗しただけで
 他の競走に騎乗することなく貴会のサイト内では引退扱いとなっている。
(今回の短期騎手免許取得は川崎記念でのシーキングザダイヤ号騎乗が
 目的であったというような事が公然と語られている)
 私は貴会が発行する短期騎手免許の価値
 更には免許発行者である貴会の権威にも重大な疑念を抱かずにはいられない。
 地方競馬における「騎手免許」の価値があまりにも軽く扱われて過ぎているのではないか?」
(WEEKEND DREAM公開質問状より抜粋)

その公開質問状をメールで送信した後、2月2日のメールでは
「NARの方はまだ全く反応なし。そろそろ催促しないとダメかなあ・・・。
 2日(木)中に何もレスポンスがない時は催促状等の手段を検討します。」
とまで書いている。
別に個人が出したメールに必ず返事書かなきゃいけないという
決まりはないと思うのだが…。

ペリエが川崎記念に乗るってことは
川崎のファンにとっては嬉しいことであったはず。
高崎あたりじゃ「武豊」が乗るってだけで毎度大きな騒ぎになったのに…。
中央のG1を散々勝ちまくっている天下のオリビエさまが
地方競馬の馬に乗らなくたって別に文句はないんじゃないの?

いつか武豊が高知の馬に乗った際に
「あんな安い賞金と引き換えに命は張れない」
というようなことを言っていたが、ペリエも同じ気持ちから
他のレースに騎乗しなかったのでは?ということは容易に想像できる。

彼は1レースだけ外国人に乗らせるために短期免許を与えるくらいなら
他の優秀な地方競馬の騎手に騎乗機会を与えてくれと
言いたいのかもしれないが…
プロ野球のトッププレーヤーが地方で行われる2軍の試合に出て
文句を言う客はだれもいないはず。
逆にダイヤの馬主がペリエに乗せたくて申請したら
却下されたなんてことになればまた大きな問題になっただろうに…。

blogやウェブサイトは決してプレスにはなり得ない。
みんながこんなことをやっていたら世の中おかしなことになってしまう。
アクセスアップのためにサイト管理人は
いろいろなアクションを起こす必要があるということの表れかもしれないが
私は敢えてこういうことをしようとは思わない。

私はそこいらで競輪選手に会っても声をかけることはしない。
選手の私生活における数々の情報が入ってきても
ここで発表するようなことはしない。
なぜなら私は競輪が大好きな競輪ファンだからだ。

関係者ぶって物言いを始めた時点でファンもファンでなくなる。
これからもこのスタンスだけはずっと守っていきたいと私は思っている。

= 参考リンク =
Weekenddream.jp