事件「おい、いてえんだよ」 ネットに児童を泣かせる動画投稿 相模原市の中学生聴取、友人の笑い声も+(2/2ページ)(2012.5.24 08:31

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「おい、いてえんだよ」 ネットに児童を泣かせる動画投稿 相模原市の中学生聴取、友人の笑い声も

2012.5.24 08:31 (2/2ページ)少年犯罪

 ネットユーザーは動画に登場する生徒の身元の特定に乗り出し、制服が類似していることなどから当初、都内の都立高校が浮上。「指導をしっかりしているのか」などの電話やメールが同校に多数寄せられたが、同校は「確認したところ、本校の生徒ではない」という文章をホームページに掲載、関係を否定した。

 その後、動画に写っている風景の特徴などから、相模原市内の中学校と特定。問い合わせの電話で事実確認した学校は、撮影に関係した生徒に個別指導を行うなど対応に当たっている。

 学校には動画を知った保護者から問い合わせが多く寄せられた。このため、同校は23日夜、全学年対象の臨時保護者会を開き、今回の騒動について説明した。

 県警津久井署にも22日、動画を見たという人から電話などの通報が数件あった。同署は動画を確認し23日、関係した生徒から事情を聴くなど捜査を始めた。

 相模原市教育委員会は「ネットに動画を出す以前に、小学生をいたずらしておもしろがることに指導の必要性を感じる」としている。

 甲南大学法科大学院の園田寿教授(ネットワーク犯罪)の話 「注目を集めたくて投稿したのではないか。動画投稿サイトの再生回数が増えると、『社会に影響を与えた』と快感を覚え、自分が情報の中心にいるように錯覚する。ネットは匿名だと誤解し、自分が特定されることはないという心理も働いている」

 ITジャーナリスト、井上トシユキ氏の話 「スマートフォンの普及で、日記感覚でモラルが問われる動画を投稿する人が後を絶たない。一方、ネットでは画像に残された情報から投稿者を特定し、過剰なまでに追及しようとする動きもある。行きすぎた正義感といえ、自制も必要になるだろう」

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