北九州市で震災がれき搬入反対派市民らを強制排除 2人逮捕
震災がれきの試験焼却を予定している福岡・北九州市で、反対派の市民らが積み出し基地のゲート前に座り込み、搬入ができない状態が続いたが、警察に強制排除された。
22日午後4時ごろ、北九州市の廃棄物集積場前で、強制排除が行われた。
警察ともみ合うのは、震災がれきの受け入れに反対する市民らおよそ40人。
職員が「通常のごみの搬入もありますので」と話すと、反対派は「先にやったらええやないの、放射能かぶったやつ入れるんやろ!」と話した。
トラックに積まれているのは、宮城・石巻市の木くずなどおよそ80トン。
被災地のがれき受け入れを検討している北九州市は、試験焼却を23日から行う予定だが、反対派がトラックを取り囲んだ。
警察は「もし移動しなければ、排除いたします!」と呼びかけた。
怒号が飛び交う中、トラックの前に寝転んだり、車体の下に潜り込むなど、抵抗は続いた。
もみ合いの中、自称、熊本・荒尾市の飲食店従業員(25)ら男2人が、公務執行妨害で逮捕された。
予定より8時間余り遅れて、トラックは集積場へ入った。
試験焼却は23日以降行われ、市は正式受け入れの可否を判断する方針。