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韓国当局が為替介入 急激なウォン安防ぐ
2012/05/24 17:18 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】ギリシャ財政危機の影響による急激なウォン安を防ぐため、韓国当局が為替市場に介入していたことが分かった。

 企画財政部の朴宰完(パク・ジェワン)長官が24日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、韓国政府の介入を明らかにした。為替ディーラーらは、政府が先週から15億ドル(約1190億円)のドル売りを実施したとみている。

 ウォンの対ドル相場は3月に年初来高値を記録した後、これまでに5.5%下がっている。ウォン安は輸出に追い風となるものの、韓国国内の物価上昇をあおるため、急激な進行は望ましくない。

 朴長官は「為替の微調整(スムージング・オペレーション)は変動性が非常に大きい場合に行う。しかし、基本的には市場のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に委ねるよう努める」と説明した。

 ギリシャ財政危機の再燃を受け、先月中旬以降、韓国金融市場では外国人投資家が3兆2600億ウォン(約2200億円)を回収し、ドル高ウォン安が進んだ。

 韓国は急な外貨流出に備え、外貨準備高を増やしているほか、日本や中国との通貨スワップを拡大している。