家庭の味のイタリアン
イタリアンといっても、やはり日本のイタリアンと本場は、多少日本人好みニアレンジされていることもあって、メニューにかなりの違いがある場合もあります。そして本場イタリアンにはこんなメニュー、こんな味ないけど、という謎のメニューもあります。
その代表的なものがナポリタンです。イタリアにはナポリタンと呼ばれるソースはあるものの、ナポリタンというパスタはないのでこれは完全に日本で作られた洋食メニューということができます。
昔ながらの喫茶店では必ずあったメニューですが、いまは急速にその昔ながらの喫茶店というのが減ってきていて、ナポリタンを見る事が少なくなっています。
こうした家庭風のイタリアン、実はイタリアンではないイタリアン料理は日本ではよく見られるものです。でも決してそれが本場イタリア料理に劣っているかというとそうでもなく、より日本人の味覚にあった懐かしい味ということもあるのです。
実際日本にある中華料理店で当然のように出されている天津飯、焼き餃子など、中国にはほとんどないような日本人の舌にあうようにアレンジされた中華料理をよく見ることができます。それと同じように、日本料理もそれぞれの国の人々により馴染むように、その国風にアレンジされる事が多いのです。
とくにアメリカ生まれの寿司であるカリフォルニア巻きなどが代表的なものでしょうか。こうしてその国独自の料理もアレンジされて他の国で大ブレイクし、また逆輸入されることもあるのでしょう。そう考えるとかなり面白いですね。