イタリアのパン
イタリアのパンはいまはベーカリーなどでも簡単に手に入れることができるようになりました。白い粉のかかった、ちょっと乾燥しているようなぱりぱりしたパン、フォカッチャがあります。
こうしたパンはあまり癖がないので、ちょっとオリーブオイルをつけて食べてもいいし、そしてトマトペーストなどにもよく合うので、まったく料理の味を邪魔しません、むしろ食欲を増進してしまう感じです。カジュアルレストランやパン屋で買って、自宅でイタリアンを作って一緒に食べることもよくされています。
なによりもオリーブオイルとよく合うということが一番のポイントです。イタリアでは、こうしたちょっと油分の少ないようなバンが多いような印象をうけるのですが、その分オリーブオイルや他の食材の味を邪魔しない、または食材の味や油をすってより美味しくしてくれるという特徴があります。
クロワッサンやデニッシュのようにさわっただけで手が油だらけになってしまうようなものはイタリアンではありません。ロゼッタにしてもフランスパンのような硬い外皮につつまれたパンで、どちらかというと料理のソースをつけてこそ、またバターをつけてこそその魅力を発揮するような地味なものばかりです。
ほとんどのパンは硬いですが、そこがまた歯ごたえがあって、ソースにもよく合い、負けないハーモニーがあるのです。
どちらかといえば、ピザ生地をなにもしないで焼いたようなピアーダなどの様にシンプルな物が多いです。