野田首相、全原発停止のままで国民に悪影響 「真夏では遅い」

2012.5.24 13:54

衆院社会保障・税一体改革特別委員会で答弁する野田佳彦首相=24日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

衆院社会保障・税一体改革特別委員会で答弁する野田佳彦首相=24日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)【拡大】

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 野田佳彦首相は24日午前の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題について「中長期的には原子力への依存を極力低減させていくのが基本。ただ当面、すべての原発が止まったままでは国民生活や経済に悪影響が出る」と述べ、早期に再稼働させる必要性を強調した。同時に「関電管内は電力需給がいちばん厳しい。大飯原発が稼働するかしないかは大きな影響がある」と理解を求めた。

 再稼働させるかどうかを最終判断する時期に関しては「真夏になってからの判断では(遅く)、企業や国民も準備がある。福井県の考えをよく聞き、周辺自治体にもしっかり説明しながら、しかるべき時に判断したい」と述べ、近く決断する考えを重ねて示した。

 自民党の橘慶一郎氏への答弁。

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