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新潟のトンネルで爆発 3人搬送
5月24日 12時14分

新潟のトンネルで爆発 3人搬送

24日午前、新潟県南魚沼市の建設工事中の道路のトンネルで爆発が起き、消防によりますと、3人が病院に搬送されたほか、トンネル内に4人が残っているという情報があり、確認を急いでいるということです。
南魚沼市消防本部によりますと、これまでにけが人として搬送したのは30代から60代の男性3人だということです。

24日午前10時40分ごろ、新潟県南魚沼市欠之上で建設工事中の道路の「八箇峠トンネル」で爆発が起きたと通報がありました。
消防によりますと、このトンネルの入り口付近で倒れていた3人は、けがをして病院に搬送されましたが、いずれも意識はあるということです。
南魚沼市消防本部によりますと、これまでにけが人として搬送したのは30代から60代の男性3人です。
このうち南魚沼市欠之上の「齋藤記念病院」に2人、南魚沼市浦佐の「市立ゆきぐに大和病院」に1人を搬送したということです。
警察の調べによりますと、爆発はトンネル出入り口からおよそ1200メートル入ったところで起きたとみられ、病院に搬送された3人は出入り口付近で作業をしていて、爆風で飛ばされたということです。
また、トンネル内に4人が残っているという情報があるということで、警察と消防で確認を急いでいます。
国土交通省北陸地方整備局によりますと、「爆発は、トンネルの中に置かれていた工事用の資材を取りに行ったときに起きた」という連絡が入っているということです。
南魚沼市などによりますと、事故があったトンネルは、全長2840メートルで、新潟県の南魚沼市と上越市をつなぐ国道の253号線のトンネルとして、平成19年3月から工事が進められていました。
事故当時は冬の期間、雪のため中断していた工事の再開に向けた準備作業が進められていたということです。

トンネルの工事状況

国土交通省長岡国道事務所によりますと、八箇峠トンネルの建設工事は、事故が起きた六日町側からは1400メートル余り掘削する計画で、すでに掘削工事は終わっているということです。
現在は、トンネルの外側での工事が行われていて、地元の建設会社がトンネル内に置いていた鉄筋などの資材を運び出す作業が行われていたということです。
また、トンネルの掘削工事に爆発物は使っていないということで、長岡国道事務所では職員を現地に派遣して状況を調べることにしています。

工事を主体となって請け負っている会社は

富山市の佐藤工業北陸支店の和田泰一総務課長は、「事故があったトンネル工事を主体となって請け負っている。富山からも社員を出しているが、事故に巻き込まれているかどうかはまだ分からない。下請けの業者も工事に関わっているため、それらにも確認して、情報を集めているところだ」と話しています。

トンネル“ルートを変更”

新潟県によりますと、このトンネルは、当初、現在よりやや北にルートが予定されていましたが、事前の調査などで地盤が弱いうえ、ガスや湧き水が吹き出すおそれがあり、7年前に現在のルートに変更され、その後、着工したということです。

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