イタリアの雰囲気づくり
食事をするには雰囲気やムード作りも大事ですが、レストランならなおのこと、それは大事になってきます。でもイタリアの雰囲気作りなら比較的簡単ですし、調度やインテリアでそれらしく作る、雰囲気を醸し出すことはできます。
フランスなどとは違って、かなりくだけた雰囲気のイタリアや地中海料理は、より庶民的な居酒屋的にすることも可能です。自宅でイタリアンパーティーをするときも、ちょっと派手目な色とりどりの食器を揃えるだけで、かなり雰囲気を出すことができそうです。
そして素材さえよいものを集めたらほぼ成功は間違いありません。素材の良さを活かしたイタリアンでは、料理のテクニックはそう必要ではなくて、家庭でも簡単に作れるものが多いです。もちろんそれぞれの味付けには各家庭の伝統があるわけで、それが料理の出来に決定的な影響をもたらすとはいえます。
でも、基本的にはオリーブオイル、ハーブ、トマト、玉葱やニンニクをちょっと散らすだけで、イタリア風に仕込むことは簡単で、いわばどんな食材でもイタリア風にすることができます。
日本ではあまりなじみのないズッキーニやアーティーチョークなども使いこなし、魚介類、牛肉、サラミ、羊肉、鶏肉などをつかった豊富なレシピでどんどんイタリアらしさを演出することができます。パスタやお米をつかって料理し、仕上げはバター、クリームにするか、それともトマトにするかはお好みで。
ある一定の食材を使うことで、すぐに料理をイタリアンにできます。イタリア料理の根底には、シンプルな食材への信頼があるのでしょう。