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東電 90京ベクレル放出の試算5月24日 6時25分
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東京電力福島第一原子力発電所から外部に放出された放射性物質の量について、東京電力は、これまで原子力安全委員会が公表していた量よりも1.5倍多い、90京ベクレルと試算したことが分かりました。
福島第一原発では、事故の直後、1号機から3号機の原子炉がメルトダウンを起こし、大量の放射性物質が外部に放出されましたが、実際にどれだけ放出されたか確定していません。
これについて東京電力は、メルトダウンした原子炉の解析結果や、原発周辺で測定された放射線量、それに土壌の放射性物質の濃度などから放出量を試算した結果、事故の翌日から放出されたヨウ素131とセシウム137の量は、合わせて90京ベクレルと評価しました。
この値は、これまで原子力安全委員会が公表した57京ベクレル、原子力安全・保安院がことし2月に出した48京ベクレルの、およそ1.5倍から1.8倍と増えましたが、チェルノブイリ原発事故の放出量の520京ベクレルの20%以下にとどまっています。
東京電力は24日午後、これらの試算結果を公表することにしています。
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