値崩れ防止 セール遅らせ開催 三越伊勢丹、東急など7月13日開始 (1/2ページ)

2012.5.22 05:00

クールビズ商品が並ぶワイシャツ売り場。セール時期の見直しで売れ行きが変わる可能性も=東京都中央区の高島屋東京店

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 大手百貨店などで、7月1日スタートが恒例だった夏のクリアランスセールの開始時期を見直す動きが出てきた。三越伊勢丹ホールディングス(HD)が首都圏の店舗で例年より約2週間遅い13日から開始することを決め、東急百貨店など複数の流通業者が追随する。売り上げの減少が続く中、デフレの助長にもつながる早期の値下げを避け、需要期に正規価格で売れる本来の環境を取り戻す狙いだ。

 「暑さが本番を迎える前に夏物衣料を値下げすることは百貨店のあるべき姿ではないし価格への不信感を招く」。三越伊勢丹HDの大西洋社長はそう話す。7月13日にセール開始を遅らせるのは、三越伊勢丹HDと東急百貨店。首都圏で店舗を展開する商業施設ルミネは例年、6月末~7月上旬スタートだったセールを7月12日からに変更する。インターネット衣料品販売の「ゾゾタウン」も同12日からの開始を決めた。

 ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイの前沢友作社長は、衣料品のデフレで「ブランドの個性、価値が崩れてきたことに危機感を抱いている」という。

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