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'12/5/24

小沢氏と29日にも会談 首相、決裂回避へ説得継続も

 野田佳彦首相は23日、消費税増税関連法案に反対する小沢一郎民主党元代表との直接会談について、29日か30日に行う方向で調整に入った。小沢氏は応じる見通し。民主党関係者が明らかにした。会談には、仲介役を務める輿石東幹事長も同席する。小沢氏は反対姿勢を堅持する構え。首相は小沢氏から譲歩を得られない場合、決定的な決裂を避けるため、あらためて日程を設定した上で複数回にわたって会談し、説得を続ける意向だ。

 政府、民主党は増税関連法案を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案について、一定の審議時間が積み上がることを前提に6月上旬以降の衆院採決を想定している。

 小沢氏との協議が難航した場合、スケジュールの再検討を迫られるのは確実。6月21日に会期末を迎える今国会延長の有無や、延長する場合の幅について難しい判断を迫られる。

 民主党関係者は23日、3者会談について「輿石氏は29日か30日の日程で調整を進める」と説明。小沢氏の姿勢を踏まえ「1回だけでは決着しないだろう」と指摘した。

 小沢氏の説得が不調に終われば、首相は自民党の協力を取り付けて衆院通過を目指さざるを得ず、見返りに早期の衆院解散を確約する「話し合い解散」が浮上する可能性もある。輿石氏は、首相と小沢氏の対立が抜き差しならない状況に陥り、党分裂や突発的な解散につながる事態を警戒。双方の接点を引き続き探る構えだ。




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