|
がれきの山 救いわずか 処理はかどらず 石巻
| 高く積み重なったがれきの山が続く被災地。広域処理は思うように進んでいない=17日、石巻市川口町 |
|
沿岸の被災地に、がれきが積み重なった山が幾つも連なる。東日本大震災から1年以上たっても処理ははかどらず、被災者の生活に暗い影を落としている。 環境省によると、岩手、宮城両県のがれきの総量は推定で2045万トン。両県合わせて16年分の廃棄物排出量に当たる。うち処理できたのは176万トンで、わずか8.6%にとどまる。 宮城県石巻市の旧北上川河口近く。うずたかいがれきの山は、高さ約20メートルもある。風が強い日は砂ぼこりが舞い上がる。住民は「毎日変わらない光景に気がめいる」と話す。 がれきを処理したり、受け入れ方針を示しているのは東京都と東北の14市町。動きは広がりつつあるが、処理のスピードは鈍いままだ。
2012年04月18日水曜日
|