大阪市が職員約3万4千人に入れ墨の有無を尋ねた調査をめぐり、橋下徹市長は22日、回答を拒否した職員の昇進を認めないことを明らかにした。市は週内に回答拒否の職員のリストをまとめる予定。
入れ墨調査では、手足や頭部など「業務中に市民の目に触れる可能性がある部分」の入れ墨については、10日までに記名式の調査票で回答することを義務づけていた。締め切りまでに110人が「入れ墨をしている」と回答。回答率は98.5%で、長期の病欠者ら約500人が回答していなかった。
橋下氏はこの日、報道陣に「人事上の労務管理上必要な調査。正当な命令を公然と無視して昇進が認められるなんてあり得ない」と主張した。
市人事室によると、病欠などで回収できていない分もある一方、白紙の回答などについては調査拒否なのかどうかを確認すると共に、電話や文書で再度回答を求める方針。橋下氏が「昇進は認めない」としている点については、調査を拒否した職員は「勤務態度不良」として処分されるため、「必然的に昇進できない」(同室)という。