経済【計画停電の衝撃】(中)揺れる東大阪 「まるで戦時中のよう」町工場の苦境は日本の危機+(1/4ページ)(2012.5.22 14:03

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経済

【計画停電の衝撃】
(中)揺れる東大阪 「まるで戦時中のよう」町工場の苦境は日本の危機

2012.5.22 14:03 (1/4ページ)west経済
肉類が並ぶ冷蔵ケース=5月20日、大阪市阿倍野区の関西スーパーあべのベルタ店(門井聡撮影)

肉類が並ぶ冷蔵ケース=5月20日、大阪市阿倍野区の関西スーパーあべのベルタ店(門井聡撮影)

 大阪府東大阪市。6千社の町工場が集まる“中小企業の街”が揺れている。

 関西電力が管内で準備を進める計画停電は、資金力の乏しい中小企業にとって死活問題となるためだ。自家発電設備などの導入は負担が大きく、結局は製造ラインを停止するしかない。

 「節電とか、停電とかまるで戦時中のようだ」と話すのは、東大阪で搬送機器を製造する下西製作所の下西巌社長(78)。社内には非常用の小型発電機しかなく、「停電となれば、休まざるをえない」と打ち明ける。

 ステンレスの溶接などを手がける徳丸熔工所の石見秀徳社長(42)は「設備関係の製造をしているため作りだめはできない。納期が命の製造なので(計画停電は)困る」と切実だ。

 東大阪には最先端の電子部品、機械部品を作る町工場もあり、1個の部品の供給が途絶えたり、遅れれば完成品が作れなくなるという懸念も顕在化する。

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