- [PR]
経済
【計画停電の衝撃】(中)揺れる東大阪 「まるで戦時中のよう」町工場の苦境は日本の危機
大阪府東大阪市。6千社の町工場が集まる“中小企業の街”が揺れている。
関西電力が管内で準備を進める計画停電は、資金力の乏しい中小企業にとって死活問題となるためだ。自家発電設備などの導入は負担が大きく、結局は製造ラインを停止するしかない。
「節電とか、停電とかまるで戦時中のようだ」と話すのは、東大阪で搬送機器を製造する下西製作所の下西巌社長(78)。社内には非常用の小型発電機しかなく、「停電となれば、休まざるをえない」と打ち明ける。
ステンレスの溶接などを手がける徳丸熔工所の石見秀徳社長(42)は「設備関係の製造をしているため作りだめはできない。納期が命の製造なので(計画停電は)困る」と切実だ。
東大阪には最先端の電子部品、機械部品を作る町工場もあり、1個の部品の供給が途絶えたり、遅れれば完成品が作れなくなるという懸念も顕在化する。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]