がれきが入ったコンテナ近くの空間線量率を測る県職員ら=15日午前0時30分、静岡市駿河区の静岡貨物駅
島田市伊太のごみ処理施設「田代環境プラザ」に15日に運び込まれた岩手県山田町の震災がれき。静岡市の静岡貨物駅と同施設で測定された空間線量率では周囲への影響は確認されず、市は16日朝から試験焼却を実施する。一方、受け入れに反対する住民ら百数十人は15日、市役所に詰めかけ、中止を強く迫った。
がれき(木材チップ)は14日夜、静岡貨物駅に到着。県職員や業者らが15日未明に五つのコンテナの両側面で空間線量率を測ると、線量率はいずれも1時間あたり0.04〜0.05マイクロシーベルトだった。コンテナ到着前は同0.06マイクロシーベルトで、「周辺の線量率の3倍を超えない」という県の基準を満たした。
田代環境プラザには15日朝から、トラックでコンテナ4台分(約8トン)のがれきを搬入。ここでは伊太地区自治会役員らが空間線量率を測り、周辺環境への影響はなかった。同自治会の佐藤博海会長(73)は「がれきが搬入されても線量率が変わらず、安心といえば安心」と話した。
島田市は希望する市民にも測定を呼び掛け、8人が応じた。このうち同市旭町の建設会社員鈴木克和さん(29)は「被災地は大変なので受け入れに賛成だったが、実際に測ってみて安心した」と話していた。
がれきは16日朝に残りの約2トンが運び込まれ、一般ごみに約15%の割合で混ぜられて焼却される。市は、焼却灰や排ガスなどの放射能濃度や近隣の空間線量率を測り、数値を公表する。
◇市役所に大挙
受け入れに反対する住民らは15日昼過ぎ、同市役所に約百数十人が集まり、「がれき受け入れ やめて」と書かれたカードや横断幕を掲げた。幼い子どもを連れ、マスクで顔を覆う母親らも多かった。
「安心して暮らせる島田をつくる親の会」が、反対署名や市への中止要請をインターネットなどで呼びかけ、市外や県外からも集まった。同会代表の天野枝里子さん(37)は市の幹部に「最初に影響を受けるのは子どもたち。国が絶対安全と言っていた原発で大事故が起きた。その国ががれきは安全と言っても信用できない」などと、涙ながらに訴えた。反対署名は9532筆にのぼったという。
反対住民らは、市役所の玄関前や1階ロビーを埋め、市の幹部に試験焼却の中止を繰り返し迫った。「ふるさと」を合唱したり、「市長を出せ」「リコール」などと連呼。一部の人が市幹部に詰め寄る場面もあった。市役所から退去するよう求められても応じず、県警の警察官約20人が駆け付けた。全員が市役所を出るまで3時間余かかった。
◇「実施」を要望
一方、がれき受け入れに賛成する島田市の有志も15日、「東北地域の復興を島田市が支えるために」と、受け入れ実施の要望書を桜井勝郎市長宛てに提出した。市によると、受け入れ賛成の要望書は初めて。提出したのは、園隆志さん(62)ら3人。最終処分場のある同市阪本、ごみ処理施設のある同市伊太の住民ら市内全域からの1122人分の署名を添えたという。
鉛?コンテナの横で謀って線量が上がらないと言って、何の意味があるのでしょうか。この島田市のガレキ試験受け入れは、非常に根深い問題があります。まず、市の広報
そして、島田市長のインタビュー
「自治体トップは腹をくくれ」 桜井勝郎・島田市長に聞く2012.2.14 23:46
「がれきの放射線量は島田市の家庭ごみと同程度。政治家として、どんな反対があってもやらなければならない。反対されるほどファイトがわいてきた」
岩手県山田町のがれきの試験焼却を16日から実施する静岡県島田市の桜井勝郎市長(67)は、“火中のクリを拾う”心境をこう語った。
昨年5月、被災者に特産の島田の温かいお茶を味わってもらおうと被災3県を訪問した。「行く所すべて、見るものすべてがすごい光景で…。本当に何もない。がれきを被災地で処理したら10年以上かかり、がれきが片付かなければ復興に手が付けられない、と聞いた」
平成18年に建設した島田市のゴミ処理施設は高性能で、処理量に余力がある。焼却灰を捨てる最終処分場もあり、ハード面の条件はそろっていた。岩手県の担当者からも、放射線量は安全の範囲内と説明を受けたが、一部住民から強い反対と批判を受けた。
「反対派は私の独断と言うが、地元説明会を開き、自ら足を運んで、国や県も呼んで、順序と手続きを踏んだ。最初は、賛成のメールは全体の2%くらいだったけど、今では4対1くらいの割合で賛成や激励が多い」と話す。
ただ、気になるのは特産品のお茶に対する風評被害だ。茶所として知られる島田市は、最終処分場の周囲に一面の茶畑が広がる。
「風評被害はどうしようもない。試験焼却でがれきの安全性が確認されたら、関東から東北までお茶のキャンペーンをする」と話すが、「島田市だけでは限界がある。予算規模が大きい県にも何とかしてほしい」と本音も漏れる。
「被災者の苦境を思えば、援助できる者が援助するのは当たり前。自治体のトップは余裕があるなら腹をくくって、がれきを受け入れるべきだ。最終処分場がないというのは言い訳。必要なのは気持ちだ。この際、首長の独断でがれき処理をやるべきだ」
「島田は実験台」と公言する桜井市長は、がれき受け入れに躊躇(ちゅうちょ)する自治体を強く批判した。(田中万紀)
上記のパンフレットでは、100年以上かかると言っていたようですが、誤植でしょうか。
まず、冷静に山田町の場所を確認。群馬大学早川教授による汚染地図
もう、ばっちり放射能汚染されています。なぜ、そのガレキをわざわざ島田市まで、持っていくのか。市長の経歴をすこし見てみましょう。
桜井資源株式会社 代表取締役 とありますね。今はグーグルですぐにどんな会社かが調べられます。
免許のところを見ればわかります。
産業廃棄物収集運搬業 産業廃棄物処分業(破砕・圧縮)自動車リサイクル法破砕業、一般廃棄物収集運搬業 一般廃棄物処分業 フロン類回収業 解体工事業、再生事業者登録 計量証明事業所 古物商・金属くず商 EA21(焼津工場)
島田市長のご専門は、産業廃棄物です。このような、訴訟も起こされているようです。
第1 最高裁の決定と判決
1 最高裁判所は2011年4月12日島田市長桜井勝郎氏からあった「上告受理の申立」を却下し,4月19日には「上告を棄却する」判決を下し,2009年9月9日東京高裁第9民事部(大坪丘裁判長)が命じた判決(「島田市長は桜井勝郎個人及び有限会社島田鉄工環境システムに対し,それぞれ162万6393円及びこれに対する2006年4月29日から支払い済みまで年5分の割合による金員を請求せよ」)は4月19日確定しました。
真偽の程はわかりませんが、静岡県島田市のがれき受入れをめぐる生々しい話 から
http://togetter.com/id/minatomtom
@tsunamiwaste はじめまして 島田市の受け入れは、6000トンみたいです。説明会で言ってました(~_~;) 青木泰先生が、普通ゴミの助成金が1tで40000円、瓦礫受け入れで70000円っていってました。お金ですかね(T_T)
そして、このような激励文書まで公開されています。
中学3年生で、放射能と放射線の区別までしているとは、大したものです。普通は放射能と書きそうな気がしますけどね。よほどしっかり教育を受けているのでしょう。私でも間違えて(というよりもただしいのですが)放射能とかくでしょう。この文面でしたら。ほとんどプロの文章と言って良いと思います。大したプロが島田市の中学生にはいるものです。ホントに。寒心 おっと誤変換 しました。
中にはなぜか、双葉町長宛の文書まで
冒頭の記事では、明らかに反対派の方が多いのに、なぜ市長の手元に届く文章は、賛成派の方が多いのでしょうか。不思議なことが起こるものです。最近の日本では。そういえば、玄海の再稼働問題の時にも、なにやらいろいろありました。
◆関連ブログ
やらせ説明会とやらせメール−玄海2011年07月07日
日本列島全体が汚染列島へ☆☆☆☆☆2011年05月17日
タグ:ガレキ
賛成派には何故か賛成のお手紙が多く届くというのは不思議なことです。
本当に不思議です。
瓦礫の受け入れは反対しません。
と言うより、りっぱな政府のおかげで放射能物質を全国に流通させて頂いておりますので、いずれは全国で放射能物質問題で悩まされることになります。
ならば、受け入れを条件に放射能物質を除去できる焼却場を作るのが得策です。
後は、200〜300年間は保管できそうな処理場の確保です。凝縮できれば、場所は多くとらないでしょう。
でも、普通の焼却場で燃やすのですよね。
怖いですね。
私はこう言った2次的な拡散による汚染を3次汚染と呼んでますが、日本全国放射能大国にするのが、民主党の夢なのでしょう。
「2/19 JRAウィンズ八代で G1フェブラリーステークスの馬券 3000円以上お買い上げの方の中から抽選で100名様に“本物の東京競馬場ダートコースの砂”プレゼント」
熊本の皆さ〜ん、ベクレってる府中の砂が もうじき届きますよぉ〜。
(こんなもん欲しい人いるのだろうか? 貰ってはみたけれど邪魔になって その辺の公園の砂場に捨てたりしないでね!)
瓦礫を受け入れることで風評被害が生じる可能性がある、と市長自らが言っているのですから、そのリスクに関しては十分承知した上で受け入れたのでしょうが、それでも実際に被害が生じて、あちこちから突き上げられた場合、市長は責任を取る覚悟はあるのですかね?まさか、理解をしてくれない全国の消費者に責任を被せるつもりではないですよね?
熊本の皆さんには東京競馬場 と言っても どこにあるのか おわかりにならないでしょうから 少し説明させて頂きますと…
東京南西部の府中市にあり 東に1キロの地点に小柳の水再生センターの汚泥焼却炉があり 多摩川をはさんで南に1キロのところに周辺市町の生ゴミの焼却場と南多摩水再生センターの汚泥焼却炉がある という素晴らしいロケーションの所です。コース上でも平気でボロボロ糞をする馬たちは茨城県の美浦村に住んでいるベクレ馬です。
連投すみません。
馬つながりで思い出したことが…。
先日のレースで負けた関西馬の言い訳が
「関東に来ると馬が水を飲まない」
そっかぁ〜、関東の人は馬も飲まない水を飲まされているんだ。
私は去年の春から ずっと飲み水も料理もお米を研ぐのもペットボトルの水だけど 普通に水道水を飲んでる人も多いはず、数年後の日本は医療費破産することになるんでしょうね。
都民の私としては もう東京はどうでもいい、瓦礫だろうが 汚泥だろうが どんどん燃やせ!
だけど安全な食を守るために 何とか汚染は関門海峡でとめて欲しい。九州の皆さん もっと真剣に汚染物質拡散阻止して下さい。
それに、被災地で処理施設を作り焼却すれば、雇用促進にもなるし・・・。
考えれば考えるほど、矛盾しているような・・・。
瓦礫を受け入れるほどの覚悟のある自治体が出資して、万が一の放射線もれも作業員の被曝も防いだ完璧な焼却施設を現地に建設すればよいのです。
そうすれば現地に雇用が生まれるし、それこそ真の復興支援ではありませんか。
わざわざ大金をかけて鉛コンテナで遠隔地に輸送する金があるならば、現地にしっかりした設備を構築するくらいは、いともたやすい事でしょうに。
それができないのは、あさましいハイエナもどきに金が落ちないと困るから?
金のためなら何でもするようです。知性のかけらもありません。島田は小さい町ですから地元の有力者というだけで市長になっています。長く君臨してますから役所の人間はいいなりです。静岡新聞も残念ながら言いなりです。
市役所に汚染米(暫定ぎりぎり)を寄付しようかと思っています。(食堂で使ってもらうように働きかければ一掃できるかも知れませんね。)傷害罪!?いえいえ「食べて応援!」ですから。
いつも貴重な情報を拝読し勉強しています。
今回の記事について、改めて先生の鋭い視点と分析力に驚きました。
昔、この島田市の桜井市長とお付き合いがありました(今は全くありません)
この方は、産業廃棄物から出る金の錬金術に精通しています。また今は知りませんが、当時は大きなクルーザーも所有していました。
相当な錬金術師です。ですから今回のガレキ受け入れ表明や賛成メールは、おっしゃる通り私利私欲の連金術の匂いがします。
この方は正直、日本人のこと(健康や環境)のことなど全く考えていない方だと思います。
取りとめもない内容になってしまいました。
『島田市が受け入れるがれきは、「3年間で1.5万トン」、この量は川勝静岡県知事が県内の自治体に要請した「全県想定の25倍」にあたる。
「一日あたり20トンを年間250日間にわたって処理する方針で年間計5千トン。これを3年間続けるという」(原文ママ)』。
これほど厖大な量のがれきを、どうして島田市一市だけが請け負うのでしょうか。
早川先生の汚染マップにある通り、がれきのある山田町は立派な放射能汚染地帯です。
今後、田畑山林は汚染され、住民の健康は蝕まれます。隣接する藤枝市、旧金谷町、菊川市などもにも汚染は及ぶでしょう。
最終処分場は大井川河口近くの西側。焼津港、吉田港等に上がる地元の魚介類も汚染されます。
なお、がれきの全体量について言及した新聞記事は私の記憶する限りこれだけです。静岡新聞は完全に口を閉ざしています
すっかりメディアに汚染されている。
となれば、反対派はネットに汚染されているのか。。。。
先日自分の住む相模原市に瓦礫焼却について電話したら「最近はツイッターなどで色々な情報が見れてしまうから、逆に不安になるんでしょう、、、」という内容のことを言われました。
ネットにはデマも転がっていますが、真実も多く語られています。
ですが、市の広報を見たって、何一つ語られていないのが事実です。
実際相模原市は焼却予定の焼却炉が二つあるというのに、HPには一切書かれていません。
これも市に問い合わせましたが、「まだはっきり決まっていない。」「県のHPに書いてある。」と何ともお役所仕事。
「決まってからでは遅い!」というと、「この場ではお答えできないので、ご意見として報告させていただきます。」とのこと。。。ダメだこりゃ。
市民としてがっかりです。
でもまだがんばります!
島田市の方々にもあきらめずにがんばっていただきたいです!
広域処理を叫んでいる人達は、輸送コストまで考えているんでしょうか。
内閣府の発表だと2,000万トン超、これを運ぶの?
> Posted by かおりん at 2012年02月16日 22:34
が、おっしゃるとおり
> 本当に復興応援したいのなら、ボランティアで無料ですべきですよね。
> それに、被災地で処理施設を作り焼却すれば、雇用促進にもなるし・・・。
被災地もしくは、東北で処理施設作った方が良くね。燃やすなら熱も出るから発電出来るし、冬はお湯も作れる。
>>http://www.youtube.com/watch?v=7ovYBfK4P9k
ダシにしてるのは、どっちなんでしょうね。
汚いことをしないと存続できないのが、
核ビジネスなんだなー。と改めて痛感しました。
今回の 被災地のがれき 受け入れ島田市を誇りに思っています。
お互いさま!!です。
あすは我が身 一日も早く 復興できるようみんなで 助け合いましょう!
どうしても 反対の方は 重装備をして 現地視察に行って戴きたいです。
地震と津波で 何にもなくなってしまった光景を目の当たりにしてみてください!言葉を失います、 不思議な世界にいるような錯覚を覚えます!
神奈川に帰ってきても 数日は どちらが 現実か この見慣れた景色は夢ではないだろうか・・・、ある種の心身症とか いわれましたが、それほど強烈です。
まだまだ 手つかずのところも多いです!
島田市民挙げて がんばってください!!
島田も津波が来ない保証はありません!
感情論に訴えるか
「助け合い」「絆」「みんなで〜」などの
一見美しい言葉を押し付けることでしか
賛成であることの根拠を述べてくれないのですか?
優しさや絆で放射能に勝てるとは思えません。
友達に同情して一緒に自殺してしまった女の子のことを思い出しました。
お優しいこととは思いますが、福島の人たちが大量被ばくすることが分かっていて、放置していた国が、急に思いやりとか、分かち合いと言うのは、変だと思いませんか?
国民同士は、ボランティアやらカンパやらしてきました。自ら思いやりとか分かち合いがすでに発揮されてきているのに・・・。
それなのに、被災地の人も喜ばない、国民同士が対立するガレキの長距離運搬と焼却処理。
なにか、胡散臭さを感じませんか?
私は、なにか胡散臭さを感じます。
自然界の放射線量と変わりませんでした?
は?セシウム、ストロンチウム、プルトニウム、etc..は出てきてはいけない物ですよ。
なんか詐欺っぽくない?
ある意味関係ないところかもしれませんが、放射線の汚染地図を出して頂いていますが、これによると山田町は確かに「汚染」エリアです。
ただし、同一濃度の汚染エリアとして銚子、木更津、はおろか、東京23区の半分くらいが入っていそうです。
それどころか、浦安市川はそれよりたかく、さらに柏流山に至っては、いわき・那須と同程度の濃度と表示されています。
少なくとも、東京都のがれきを受け入れることと、山田町のがれきを受け入れることとは、それほどリスク差は無い、と数字で思ってしまうのですが、みなさんはどう感じておられるのでしょうか。
だからといって、山田のゴミを受け入れるべきとかだめとか言う話ではないのですが。
100年以上前、足尾銅山周辺の谷に積み上げられた硫化銅(精錬残渣)が、精錬の過程で発生した硫化ガスで木々が枯れ保水力を無くした山からの洪水で渡良瀬川へ流入、その鉱毒が流域の田畑、漁業、住民の健康に深刻な被害を与えた足尾鉱毒事件を思い起こしました。
滋賀県から告発され廃業した中間処分場へ行って、その埋設土壌から浸み出した汚染水が小川から湿地、池へ流れこむ様子を追跡したときのことも思い出しました。池には鳥たちが憩い、釣り人もいました。池から河川、琵琶湖へと流れこむ、また地下水脈へ。過剰消費、人工化学物質まみれの暮らし方を改めるきっかけでした。
これまでの鉱毒、化学物質による複合汚染など足元にも及ばない恐ろしい放射性物質による環境汚染。来るところまで来てしまった感がありますが、黙っているわけにはいきません。撮影してご紹介いただいたみなさん、ありがとうございました。