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経済
三菱商事、カナダでシェールガス共同開発
2012.2.18 23:01
[ライフライン]
三菱商事は、カナダの天然ガス大手エンカナとの間で、カナダ西部の「シェールガス」と呼ばれる新型天然ガス田を共同開発することで合意した。エンカナが17日発表した。北米最大級の新型天然ガス田で来月にも生産を開始し、当面は米国やカナダで販売。平成32年までに企業連合を組んで液化天然ガス(LNG)基地を建設し、日本やアジアへの輸出を計画している。
開発地域は同国西部のブリティッシュコロンビア州にあり、可採埋蔵量は約35兆立方フィート。三菱商事は約29億カナダドル(約2300億円)でエンカナから天然ガス鉱区(約1650平方キロメートル)の4割の権益を取得し、今後5年間の開発費を含め総額約60億カナダドル(約4800億円)を投資する。今後5年間で600以上の井戸を掘り、10年以内に日量30億立方フィートのフル生産を行う。
エンカナは天然ガスの価格下落に伴い、掘削コストを引き下げるため、事業提携を進めている。
日本では、東京電力福島第1原子力発電所事故以降、代替の火力発電用のLNG輸入が増え、国際価格も高騰している。こうした中で割安感のあるシェールガスの輸入は発電コストの低減にもつながると期待される。
シェールガスは北米で採掘が拡大しており、日本などへの輸入を視野に商社など日本企業の参画が増えている。三菱商事はエネルギーの安全保障上、米国に比べて輸出しやすいカナダでの権益確保を進めていた。
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