関東地方知事会議 福島支援を決議5月23日 17時42分
関東と周辺の各都県の知事が共通する課題を話し合う「関東地方知事会議」が福島県の裏磐梯で開かれ、原発事故による風評被害などの影響が続いている福島県の復興に向けた支援を継続していくとする決議が採択されました。
今回の関東地方知事会議は、東京都の石原知事の提案で福島県の裏磐梯で開かれ、会場のホテルには関東の1都6県と山梨、長野、静岡の知事が出席しました。
この中で埼玉県の上田知事が、根川水系の水道水から化学物質が検出された問題を受けて、原因となった化学物質の川への排出を法律で規制するため、法律の見直しを国に求めるよう提案し、了承されました。
また原発事故による風評被害などで農水産物の出荷に影響が出たり、観光客が減ったりしている福島県への支援を継続していくとする決議が採択され、各都県は、福島県への観光を促すなどして復興に向けた支援を続けていくことにしています。
知事たちは、このあと会津若松市内に向かい、料亭で福島県の佐藤知事と合流して馬刺や魚など地元の食材をふんだんに使った郷土料理を堪能していました。
続いて一行は、観光名所の鶴ヶ城を訪れ、地元の人たちが会津の白虎隊を演じる舞を見ながら福島県の観光PRに一役買っていました。
東京都の石原知事は「現地で実際に見てみないと分からないこともあり、福島県の知事の話も聞けたのでよかった」と話していました。
福島県の佐藤雄平知事は「知事みずからが福島県に来てくださり、福島のおいしい食材や風景にじかに触れていただいたことが、風評被害の払拭(ふっしょく)につながると思います。また、福島県のために皆さんがそれぞれ応援していこうという決議もいただき、県民にとっても非常に大きな力になりました。知事が戻ってからも、見て感じていただいたことをお話になっていただければ、そうした一つ一つが復興につながると思います」と話していました。
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