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北九州 がれきの試験焼却始まる5月23日 18時20分
東日本大震災の被災地、宮城県石巻市からがれきの受け入れを検討している北九州市は、23日、西日本で初めてとなる試験焼却を始めました。
北九州市小倉北区にある焼却施設には、午前9時すぎから、木くずを中心とした石巻市のがれき、合わせて32トンが、そばにある保管場所からトラックで運び込まれました。
がれきは、放射線量が通常レベルであることが確認されたあと、一般のごみと1対9の割合で混ぜられ、午後0時20分から試験焼却が始まりました。
試験焼却の開始から2時間半ほどあとに焼却施設の周辺4か所で測定された大気中の放射線量は、1時間当たり0.06から0.07マイクロシーベルトと通常の範囲内で、焼却の前と変化はないことが確認されました。
また、焼却で出る排ガスに含まれる放射性セシウムの濃度を測定するため、3か所でガスの採取も行われ、今月28日をめどに結果が公表されるということです。
試験焼却は24時間行われ、24日も周辺の放射線量や焼却灰に含まれる放射性物質の濃度が測定されることになっています。
焼却施設の周辺では、23日も反対派のグループおよそ70人が抗議活動を行いましたが、警察が150人態勢で道路を封鎖して警戒に当たったため、大きな混乱はありませんでした。
北九州市は、24日から門司区の焼却施設でも試験焼却を行って、がれきを安全に処理できるか見極めたうえで、有識者による検討会の意見も踏まえ、来月にもがれきを受け入れるかどうか判断する方針です。
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