泣きゲーとは、ギャルゲーやアダルトゲーム(恋愛ゲーム)、美少女ゲームなどにおいて、「プレイすることで感動を呼び起こされ、泣かされるゲーム」を指す俗語。
概要
泣きゲーとは一言で言えば「泣かされるゲーム」であるが、何によってどのように「泣かされる」かは、実際にゲームをプレイしたユーザー(プレイヤー)自身にしか認識できない(感じ取れない)ことである。
「泣きゲー」という言葉は美少女ゲームに感動系のものが急増した1990年代終わりから2000年代初めに使われるようになったため、それ以前のゲームは内容にかかわらず基本的に泣きゲーとは呼ばれない。
泣きゲーというジャンルに発展するきっかけとなった作品はLeaf制作の「To Heart」のマルチシナリオであろう。シナリオ・ストーリーを読ませる作品は以前からあったが、泣きゲーというジャンルの関連性を考えると「To Heart」が与えた影響は大きい。LEAFはその後「WHITE ALBUM」を出すものの、鬱展開を含む作風が時代を先取りしすぎてあまり評価されなかった。
しかしそういう下地があったこともあり、Tactics制作の「ONE ~輝く季節へ~」 が(発売当初はあまり注目されていなかったものの)ネット上でじわじわと評価をあげていき、(日常とえいえんという物語世界におけるプレイヤーの認識する世界の二重化、セーブとロードというADVシステムを用いた現実と仮想世界の結合、等々)難解な内容であるにも関わらず高い評価を得ることになり、泣きゲーのジャンルを開拓した。
Tacticsのスタッフ移籍や音楽スタッフに折戸伸治を起用など、発売前から話題になっていた新ブランドKeyの「Kanon」、及び山田一がシナリオを書いた「加奈~いもうと~」(D.O.)の成功により、泣きゲーというジャンルはソフトウェア製品としての位置を確立した。
関連動画
関連作品(発売日順)
- ONE 〜輝く季節へ〜 (Tactics、5月29日)
- SNOW (スタジオメビウス、1月31日)
- マブラヴ (âge、2月28日)
- 朱 -Aka-(ねこねこソフト、6月13日)
- CROSS†CHANNEL(FlyingShine、9月26日)
- こなたよりかなたまで (F&C、12月12日)
- 沙耶の唄 (ニトロプラス、12月26日)
- ゆのはな (PULLTOP、3月25日)
- パルフェ ~ショコラ second blew~(戯画、3月25日)
- 車輪の国、向日葵の少女 (あかべぇそふとつぅ、11月25日)
- 智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜 (Key、11月25日)
- マブラヴ オルタネイティヴ (âge、2月24日)
- もしも明日が晴れならば (ぱれっと、2月24日)
- この青空に約束を― (戯画、3月31日) D.C.II 〜ダ・カーポII〜 (CIRCUS、5月26日)
- 遥かに仰ぎ、麗しの (PULLTOP、11月24日)
関連コミュニティ
関連項目
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読み:ナキゲー
初版作成日: 08/05/20 22:08 ◆ 最終更新日: 12/05/15 20:51
編集内容についての説明/コメント: 2011年、2012年追加。泣きゲー追加
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