2012-05-16 16:19:41

いくつ怒るのか

テーマ:不登校 ブログ

あれもこれもと怒ってしまうのは

できれば、やめた方がイイですペンギン



どうしても怒り始めると感情的になって、

あれもこれもと言ってしまいがちです。


本当は、

「ちゃんと片づけなさい」と言いたかっただけなのに、


言い始めると、ついつい違うことまで言ってしまう。


「ちゃんと片づけなさいよ。それに、その服装はやめなさいって言ったでしょ。」

などと言い始めると止まらない。

「それに何なの昨日のアレは。それにこないだやるって言ったアレは。それに~」って。



感情的になりすぎて、

無関係なことを言ってしまうのもダメです。


「人が疲れて帰ってきてるのに!なんなの!」


なんて、付け加えちゃダメです。

せっかく注意していても、ただの八つ当たりになってしまいます。


八つ当たりで怒られたのでは、

子供たちは耳をふさぎます、賢いですからね、子供は。




「だいたいオマエは学校も行かないくせに・・・」


あー、もう、ダメです、ダメです。


そんなコトバを投げてしまったら、

耳だけではなくココロをふさいでしまいます。




怒るなとは言いません。


むしろ、

決めたルールを守らなかったり、

犯罪にかかわりそうだったり、

身の危険があったり、他人に迷惑をかけそうなことであれば、

きちんと怒ってあげて欲しいです。



だけど、


いろいろと並べて、

感情的になって、

余計なヒトコトまでつけて怒っちゃダメです。


せっかく注意をしているのに、


「うるさいな」と思われ、終了してしまいます。



「アンタ、これは片づけなさいって言ったでしょ。それに昨日のアレはなんなのよ、こないだのアレだってどういうことよ、ちゃんとしなさい。ホントにもう人が仕事で疲れて帰ってきたのに怒らせないでよ。だいたい、アンタは学校も言ってないんだから、ちゃんとしなさいよ・・・」


ね、うるさいでしょ。


そして、お母様がそんな風に言っているところへ父親が現れて、


「なんだ、オマエまた学校へ行っていないのか。なんなんだ、いい加減にしろ、ちょっとスワレ!」


なんて言い出したら、

もう、閉ざしたココロを開いてあげることは至難です。



さんざん、あれもこれも怒った後で、


「アンタのことを考えて言っているのよ」


なんて言っても、ちょっと遅い。



怒るとき、注意をしたいとき、には


ひとつにして下さい。

1回につき、1つ。

できれば、1日に1つ。



本当に怒りたいこと、注意したいこと、直して欲しいこと、伝えたいこと、は


できれば、1回につき1つにして下さい。



本当に伝えたい1つのことを言う時、

その他のことは、グッとこらえて下さい。




だいたい、1日に3つも4つも注意をして、

それを1週間も続けていたら、

その子は20も30もわるいところがある、ってことになってしまう。


そんなわけないですよね、

そんなにわるいところばかりの子、ボクは会ったことありません。



で、なければ、


いつもいつも同じことばかり怒っているということ。


同じことばかり怒るということは、

ちょっと、伝わっていないのかもしれません。


怒り始めたときには

すでに耳を、もしくはココロを閉ざしてしまっているのかもしれません。


だから、

まずは、耳を開いてもらうことを心がけたほうがイイです。


そのためにも、

怒るときには、1つだけにして下さい。


1つを、一生懸命に怒ったら、

あとの怒りたいことは、ガマンして下さい。


「根気がいる」ってのは、

そういうところかもしれません。


そして、その1つを直したら、

しっかりと、認めてあげて下さい。


直したとたんに、

「じゃあ次は何を怒ろう」なんて、急いではいけません、まずは認めてあげて下さい。


「焦らない」ってのは、

そういうことかもしれません。



怒るとき、注意をするとき、は

1つでイイんです。


他のことも、

また、いたずらな感情も、無関係なことも、付け加えないでみて下さい。




最後に、

ちょっとクレーム覚悟である生徒の話を。


学校へ全く行っていない中学生。

彼はタバコを吸っていました。


ある日、コンビニの前で待ち合わせ、ということがあり

ボクが待っていると、

彼は、くわえタバコで歩いてきまして、

そして、そのタバコをポイっと道ばたへ放り投げました。


ボクは彼に、


「タバコはイイから、ポイ捨てすんな」と言いました。


本当は、

「タバコやめろ」と言うべきでしょう。

でも、「1つだけ」にしました。




それから数日が経って、ボクは聞きました。


「ポイ捨て、してないか?」


「してないしてない。っていうか、歩きタバコやめたよ、ケータイ灰皿とかカッコわるすぎだし」


って、彼は笑いました。



「ま、えらいな」


「もっと、ほめてよ」


「タバコ吸ってる時点で、ほめることはない」


と、ちょっと笑いながらボクは答えました。




「じゃあ、やめよっかな、そろそろ」


そう言いながら、彼はボクを見ていましたが、ボクは何も言いませんでした。


「よし、じゃあ、やめろ」と言うのを、こらえてみました。


あえて、ちょっと、こらえてみました。



その後、


「タバコやめたよ」と

彼が言いに来ていればハッピーエンドでしたが、

なかなか、そううまくはいきません。


でも、ある日のこと彼は


「本数を減らしたよ」と、ボクに言ってきました。



「ほめてよ」


「ほめないよ」


まだまだ、根気がいりそうですにひひ


(*^_^*)よろしければ応援クリックをお願いします(^◇^)
   
PR
基礎の補習、受験対策、高卒認定対策、ひとりひとりに合わせて安心サポートします。  ご自宅へ伺って学習&こころのサポート。専門知識と経験あるスタッフだから安心です。
いばしょづくり 不登校生・経験者・保護者のための場所  留学サポート 不登校でも安心
高校卒業の新しい「カタチ」広域通信制高校サポート校 東京ネットウェイブ  聖進学院
不登校の生徒さんの為の家庭教師
いばしょづくり
NPO法人いばしょづくり
よろしければ「いいね」を押してください
2012-05-15 10:12:33

5月14日に投稿したなう

テーマ:不登校 ブログ
2012-05-14 09:28:37

プロですら

テーマ:こんなケースも

その方と出会ってから10年が経ちますペンギン



さまざまな生徒や保護者への対応について、

駆け出しのボクに色々と教えて下さいました。


また、その方の手法を参考にさせてもらったり、

使っている資料を拝見したり、

とにかくお世話になりました。


知識も経験も豊富。

その方が担当されていた保護者の方と話したこともありますが、

みなさんホントにその方を信頼されていて、


まさに、「プロ」でした。

「プロ」のカウンセラーであり、まぎれもなく“先生”でした。


ボクよりも、10いくつか年上。


いつもオシャレにしていて、とってもダンディな方なんです。




その方には、お嬢さんがいらっしゃいました。


あるとき、相談を受けました。



お嬢さんが不登校になった、と。



当時、中学生。

中学受験をして第一志望の学校へ入学し、

しばらく通っていたものの、いつしか不登校になった、と。




正直、ビックリしました。


不登校なんて、どの家庭にも起こるもの、とアタマではわかっていましたが、

多くの不登校生を担当してきた先生のお子さんが、ってのはビックリ。




そして、さらにビックリしたのが、


お嬢さんを、ボクに担当して欲しい、と言われたことでした。




いやいや、

ボクなんかが担当するよりも、先生がご自分でなさった方が、と

当然のようにボクはお断りしました。


しかし、

先生はもう決断してから、ボクに話をされたようです。


お断りなど聞いてはもらえず、逆に



「親子じゃ無理です」と断言されてしまいました。




迷いました、もちろん。


でも、

迷った末に、お預かりすることにしました。




「先生が預かれなかった生徒を預かったんですよ、すごいでしょ」


っていう自慢話じゃありません。



「なんだ、先生は自分の子供も何とかできないのか、ダメだな」


とか、そういう話でもありません。




ボクが言いたいのは、


「親子ってのは難しい」ということです。



「親子」というモノは、ホントに難しい。


他人の子供には聞けることも、自分の子供には聞けなかったり、

自分の子供のはずなのに、なにを考えているのかサッパリわからなかったり、


いちばん近くにいるはずなのに、なぜか遠い存在に感じたり、


とにかく、

難しいものだと思います。




「親子」ってのは難しい、と知っていたからこそ、

先生は「父親」として、

「他人」であるボクにゆだねたのでしょう。


それまでに1000人以上の生徒を担当してきた先生なのに、

自分のお子さんは「無理」と判断したのです、「親子である」という理由で。


その決断には、今でも本当にアタマが下がります。



もちろん、

知識もキャリアも豊富な先生ですから、

ご自分で見守る選択肢もあったかと思います。


また、

実際に、親子で不登校と向き合っていらっしゃる方、いらっしゃった方も多いと思います。



それでもやっぱり、

「親子」ってのは難しい、それは間違いないことでしょう。




難しいんです、難しい。


だから、いま悩んでいる保護者の方の中で、

「難しい、難しい、ウチの子は難しい」って感じている方がいらっしゃるとしたら、


それは不思議なことでも特別なことでもないんです。


難しいんです、親子ってのは。




「ウチの子は難しい」ってわけじゃなくて、

どんなご家庭でも、親子ってのは難しいんです。



プロの先生ですら、他人に任せたのです、それくらい難しい。


むしろ、

プロであるがゆえに、難しさを知っているがゆえに、他人に預けたのでしょう。




「こんなに難しい子になっちゃって、なにが間違っていたか」


「子育てなんて難しすぎる、ワタシには無理」


そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。


でも、それは特殊なことじゃありません、みんな難しいんです、親子は難しいんです。




難しいもんなんだ、


どの家庭だって、難しいもんなんだ、

誰にとっても、難しいもんなんだ、

もともと、難しいもんなんだ、


そう思っていて下さい。



プロですら、そう感じていたのですから、

みなさんが親子関係を難しく感じるのは、自然なことなのですニコニコ


(*^_^*)よろしければ応援クリックをお願いします(^◇^)
   
PR
基礎の補習、受験対策、高卒認定対策、ひとりひとりに合わせて安心サポートします。  ご自宅へ伺って学習&こころのサポート。専門知識と経験あるスタッフだから安心です。
いばしょづくり 不登校生・経験者・保護者のための場所  留学サポート 不登校でも安心
高校卒業の新しい「カタチ」広域通信制高校サポート校 東京ネットウェイブ  聖進学院
不登校の生徒さんの為の家庭教師
いばしょづくり
NPO法人いばしょづくり
よろしければ「いいね」を押してください

アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト